イッセー尾形
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イッセー尾形(いっせーおがた、1952年2月22日 -)は、福岡県出身の俳優。一人芝居のスタイルを確立し、日本における一人芝居の第一人者となる。本名:尾形一成(おがたかずしげ)。東京都立豊多摩高等学校卒業。
日本テレビの「お笑いスター誕生!!」で金賞を獲得して広く認知されるようになった。この直後の『意地悪ばあさん』(青島幸男主演)では早野金造巡査を演じ、認知度は一気に高まった。
現在では日本国内のみならずアメリカやヨーロッパといった海外でも巡業を行っている。また一人芝居の他にも桃井かおりや小松政夫との二人芝居、映画、ドラマ・CM・司会、小説の執筆、絵画など幅広く活動を行なっている。 ちなみに故・渥美清が、生前、その才能を高く評価した人物でもある。
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[編集] 略歴
- 1952年:福岡県に生まれる
- 1971年:パートナーとなる森田雄三と出会う。
- 以後、建設現場で働きながら芝居を続ける。
- 1980年:現在の一人芝居の原型となる「バーテンによる12の素描」を上演。
- 1981年:「お笑いスター誕生!!」へ出演。金賞を獲得する。
- 1982年:「イッセー尾形の止まらない生活」シリーズ、「イッセー尾形の都市生活カタログ」シリーズの上演を開始。
- 1985年:昭和59年度文化庁芸術選奨文部大臣新人賞大衆芸術部門を受賞。
- 1989年:小松政夫との二人芝居を行う。
- 1990年:桃井かおりと二人芝居を行う。
- 1992年:東京以外での地方公演を開始。
- 1993年:ニューヨークで初の海外公演を行う。以後、アイルランド、ドイツ、フランス、スペインなどで公演を行う。
- 2001年:桃井かおりとの二人芝居を再開。2002年には二人芝居で海外公演を行う。
- 2005年:桃井と共に昭和天皇役で出演したロシア映画『太陽』(アレクサンドル・ソクーロフ監督)が、ベルリン国際映画祭で上映される(日本では2006年公開)。小松政夫との二人芝居を再び行う(2005年、2006年)。
[編集] 代表作
- 「アトムおじさん」シリーズ
- 「地下鉄」
- 「バーテン」シリーズ
- 「大家族」シリーズ
- 「ヘイ!タクシー」
- 「駐車場」
- 「幸せ家族」シリーズ
[編集] 主な著作
- 『とりあえずの愛』
- 『いつか、スパゲティ』
- 『月の砂』
- 『空の穴』
- 『正解ご無用』
[編集] 映画
- 『ヤンヤン 夏の思い出』(1999年 台湾)
- 『それから』
- 『そろばんずく』
- 『悲しい色やねん』
- 『トニー滝谷』(2004年 日本)
- 『晴れた家』(2005年 日本)
- 『太陽』(2005年 ロシア)昭和天皇役
その他『男はつらいよシリーズ』『バカヤロー!シリーズ』など出演作多数
[編集] テレビ
[編集] ドラマ
- NHK連続テレビ小説『凛凛と』
- NHK大河ドラマ『独眼竜政宗』
- NHK銀河テレビ小説『まんが道』
- 『意地悪ばあさん』(フジテレビ、レギュラー番組:1981年~1982年、単発スペシャル:1983年~1989年)
- 『藤子不二雄の夢カメラ』(1986年3月3日、1987年3月2日)ヨドバ役
- 『ビートたけしの学問のススメ』
- 『お坊っチャマにはわかるまい!』(1986年 TBS)
- 『都会のタコツボ師』1~3
- 『男たちの運動会』
- 『ラベンダーの風吹く丘』
- 『花へんろ』
- 『くらげが眠るまで』(CS放送「イッセー尾形が来た!」内ミニドラマ、1998年~1999年:共演は永作博美)
- 『イッセー尾形の「たった二人の人生ドラマ」』(NHK総合、2006年8月13日、制作NHK福岡放送局)
この他出演作多数
[編集] 司会
[編集] CM
- 片岡物産・モンカフェ(終了)
- 学生援護会 就職情報誌「DODA(デューダ)」(大地康雄と共演・終了)
- サニクリーン
- ニビシ醤油(九州地区のみ)
- セガ・ゲームギア(終了)
- トヨタ・カローラ(7代目)(1993年)
- ユニクロ(2006年)
- 武田薬品工業「アリナミン」(テレビCMではなく、店頭での販促用DVD 2006年)
- 公共広告機構(終了)
[編集] 余談
『意地悪ばあさん』は1982年にレギュラー番組が終了した後、月曜ドラマランド枠の単発スペシャルが放送されたが、1983年10月の第1作で早野は警察をクビになって波多野医院(ばあさんの長男が経営する医院)の事務長になっている。しかし不評だったのか1984年4月の次作以降は警察官に戻っている。それほどイッセー尾形=早野巡査のイメージは強かった。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- IsseyOgata Official Web Site - 公式サイト