イングリア
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イングリア（Ingria）はネヴァ川流域の、フィンランド湾、ナルヴァ川、ペイプシ湖、ラドガ湖に囲まれた地域の歴史的名称。スウェーデン語でインゲルマンランド（Ingermanland）、フィン語でインケリ（Inkeri）、ロシア語でイジョラ（Ижора）またはインゲルマンランディヤ（Ингерманландия）と呼ばれる。現在のサンクトペテルブルクを中心とした地域である。
イングリアは、元々フィン・ウゴル族（フィン・ウゴル語派）の居住する地勢であったが、スラヴ人の北上によって次第にロシア化された。ヴァイキング（ノルマン人）の侵攻によってノヴゴロド公国が成立し、公国領に編入される。後に北方十字軍によるスウェーデン人の侵攻によってイングリアは争奪地となった。17世紀初頭に一旦スウェーデン（バルト帝国）領となったが、18世紀の大北方戦争によってロシア帝国領となり、サンクトペテルブルクが建設された。以後はロシア領として今日に至る。現在はロシア連邦レニングラード州に属している。
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