ウィザード (ソフトウェア)
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ウィザード(Wizard)は対話型のコンピュータプログラムであり、段階を踏んだ対話を通して複雑なタスクをユーザーに行わせるユーザーインターフェイスである。
ウィザードの1つの例はMicrosoft Windowsの「インターネット接続ウィザード」である。これは、どうコンピュータがインターネットに接続しているかについての情報をユーザーに要求することによって、コンピュータのネットワーク設定を行う。Windowsはしばしば設定に関するタスクにルールベースのウィザードを使用している。別の例として、オンライン航空券予約ウェブサイトがある。Mac OS Xでは「アシスタント」と呼ばれ、「セットアップ・アシスタント」はMacintoshに最初に電源を入れたときに動作し、「ネットワーク・セットアップ・アシスタント」は前述の「インターネット接続ウィザード」と同様の働きをする。
対照的に、エキスパートシステムは問題を解決するために、人工知能または他の複雑なアルゴリズムを使用する傾向があり、一連の質問(通常、はい/いいえ)を通してユーザを誘導する。エキスパートシステムを、ウィザードを含むすべての問題解決プログラムを代表する一般のカテゴリと考える場合もある。
ウィザードが広く使われはじめたとき、ユーザーインターフェイス設計者の間で議論が巻き起こった。というのも、ウィザードはモーダルウィンドウ(フォーカスが固定されてしまうウィンドウ、モードを持ったウィンドウ)を使うことが多く、従来のユーザーインターフェイスの考え方と正反対であったためである。ウィザードの方法論の信奉者は、インターフェース設計の基本原則よりも使いやすさを優先すべきだと主張している。