ウォルター・ベッカー
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ウォルター・カール・ベッカー(Walter Carl Becker, 1950年2月20日 ニューヨーク - )は、アメリカ合衆国のジャズ・ロック・バンド「スティーリー・ダン」の中核となる二人組の片割れであるギタリスト(時にベーシスト)。
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[編集] 概要
ベッカーの姓の発音から推測すると、彼はドイツ系移民の家に生まれたと思われる(Carlは“Karl”の英語読みとも)。彼はニューヨークのスタイヴェサント高校を卒業している。そして彼がバード・カレッジに入学したときに、もう1人のスティーリー・ダンの中心メンバーであり、長きにわたる音楽のパートナーとなるドナルド・フェイゲンと出会った。
ベッカーとフェイゲンの若い頃の活動としては、芸名を用いてのジェイ・アンド・ジ・アメリカンズのもとでの活動や、1970年代初頭、スティーリー・ダン結成以前の作曲家としての活動がある。ギタリストとしては、ベッカーは知性的で、味わい深く、リズミカルな演奏で知られ、着実に腕を上げていった。彼のよく知られた演奏の大部分において、彼はファンクやジャズの傾向を強くもったロックスタイルの演奏をしている。
1981年にスティーリー・ダンが解散した後、ベッカーはハワイに移住してプロデューサー活動を始め、リッキー・リー・ジョーンズ、チャイナ・クライシス、マイケル・フランクスなど多彩なアーティストをプロデュースした。彼はイギリスのシンガーロージー・ヴェラのデビュー・アルバムで共演するために、フェイゲンと一時的な再結成をしたこともある。彼らのパートナーシップは、1993年にスティーリー・ダン名義でのツアーを行い、同年にベッカーがフェイゲンのアルバム「カマキリアド Kamakiriad」のプロデュースを行ったことがきっかけで再開した。一方でフェイゲンも後にベッカーのソロデビュー作品「11の心象 11 Tracks of Whack」(1994年)を共同でプロデュースした。ベッカーは現在、新たなソロ・アルバムの発表に向けてニューヨークで活動している。
[編集] ソロ・アルバム
- 1994年 11 Tracks Of Whack 「11の心象」
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国のギタリスト | 1950年生 | ドイツ系アメリカ人