エンジニアブーツ
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エンジニアブーツとは、主に労働者が着用する安全靴のことである。
靴紐は、作業者が足下のモノに紐を引っ掛ける恐れがあるため除外され、替わりにベルトが甲からくるぶしあたりについている。ベルトにはバックルが足の外側に配置され、ベルト長を調整できるようにしている。このベルトの存在がエンジニアブーツの最大の特徴であろう。
ブーツブームである最近では、安全靴としてではなく、ファッションの一部として取り入れられている(過去木村拓哉が着用したことにより人気が爆発したと思われる)。女性用ブーツとは違い、男性にはいわゆる「ロングブーツ」がほぼ存在しないのが現状であり、エンジニアブーツが適当な「準ロングブーツ」として多用されているのが実際ではないだろうか。更にはアッパーに起毛素材や高級な皮革を用いファッション性のみを追求した、もはや安全靴の域を脱したエンジニアブーツもある。
また、ライダーに、その安全性と、ファッション性から乗車時に履かれる事がある。特に、アメリカン・クルーザータイプのオートバイに乗る人々に多く見られる。
最近では、街履きとして、エンジニアブーツがブーツカットタイプのパンツなどとともに履かれている光景をよく目にするが、そもそも、裾を含めて足下の物に足を引っ掛けないようにするためのブーツであるため、裾はブーツの中に入れて(ブーツイン)履くべきであるという考えも一部ではある。
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[編集] 特徴
上述のベルトの他に、次のような特徴を持つことが多い。
- つま先に鉄製ないしはプラスチック製のカップが内蔵されている。(つま先を守るため)
- 筒部の最上部に小さなバックルつきのベルトがついている。(ブーツインの際、適度にふくらはぎ部を締めることにより裾が出てくるのを防ぐため)
- トゥはプレーンタイプである。
[編集] 注意点
エンジニアブーツは、もともと作業用に作られたものであるため、次のことに留意しておく必要がある。
- いわゆるビブラムソールとは違い、エンジニアブーツ専用のソール(ネオプレーンソールなど)を使用していることが多い。このソールは、耐油や耐磨耗には優れているが、滑りやすいため、登山などには不向きである。
- トゥのカップは、革を痛め(傷つき)易くする原因である。
[編集] 製造会社
- レッドウィング(Red Wing)社 (日本においてエンジニアブーツといえば、ほぼ米国レッドウィング社製のエンジニアブーツを指すであろう)
レッドウィングジャパン(株)の設立に伴い、ミドリインターナショナル(株)に 代わり、レッドウィングジャパン(株)が日本正規輸入代理店となった。
(尚、ミドリインターナショナル(株)は、安全衛生保護具等の製造販売を行うミドリ安全のグループ会社である。)
- チペワ(CHIPPEWA)社
- ウェスコ(WESCO)社 (ウェスコ社のエンジニアブーツは高価(10万円程)するが、一部バイカーに人気が高い)
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