オレンブルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オレンブルクあるいはオレンブルグ(Оренбург, Orenburg)は、ロシア連邦の都市。
[編集] 概説
沿ヴォルガ連邦管区、オレンブルク州の州都。人口は562,200人(2004年)。1938年から1957年までは、有名な飛行士ヴァレリー・チカロフにちなんでチカロフ(Чкалов, Chkalov)と呼ばれていた。モスクワから南東に1480km。カザフスタンとの国境から近い。
標高約150m。ウラル山脈の南端に位置する。文学「大尉の娘」の舞台地のひとつ。
1735年、ロシアの要塞都市として築かれた。もとはウラル川とオリ川の合流地点にあった(町の名前はオリ川からとられている)が、1740年にウラル川下流に、さらに1943年に現在の場所に移された。幾たびかの戦争や18世紀末の大火を経験するも、軍事拠点、交易の中心として発展した。19世紀末から20世紀初めにかけて鉄道が敷かれ、重要な鉄道分岐点となった。
1920年から1925年まで、オレンブルクには、キルギス自治ソビエト社会主義共和国の首都が置かれていた。(キルギス自治ソビエト社会主義共和国は、1925年にカザフ自治ソビエト社会主義共和国と改称されて、1936年にカザフ・ソビエト社会主義共和国となった。現在のカザフスタン共和国)。