カリオストロ公国
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カリオストロ公国(カリオストロこうこく)とは、劇場用アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』の主な舞台となる架空の国家。公国。
人口は3500人。世界で一番小さな国連加盟国である。
壮麗な塔を持つカリオストロ城と城下町、古代ローマ時代に作られた水道橋(すいどうきょう)を持ち、美しい山々と湖に囲まれている。主な産業は観光と牧畜。湖底から古代ローマの大規模な都市遺跡が良好な保存状態のまま発見された。
カリオストロ家の紋章は、ヤギをモチーフにしており、大公家では青地に左向きの銀のヤギ、伯爵家では赤地に右向きの金のヤギが用いられている。指輪に死滅したゴート文字が彫られている事から、ローマ帝国末期に進入したゴート族の末裔(西ゴート王国の系譜か?)と推定される。
[編集] 由来
カリオストロとは、元々近世フランス史に登場する自称錬金術師で、後世のフィクションにも多く取り上げられている人物である。
モーリス・ルブランの小説『アルセーヌ・ルパン』シリーズでは、夫人が『カリオストロ伯爵夫人』『カリオストロの復讐』にて登場し、これを宮崎駿が『ルパン三世』の映画化にあたり題材としてとりあげたものである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
カリオストロ大公家が代々の統治を務め、カリオストロ伯爵家は公国の影の部分である暗殺を司っていたが、謎の火災によって大公夫妻が死亡。摂政を務めていたラザール・ド・カリオストロ伯爵が、大公家最後の姫であるクラリス姫を統治権を大公家に戻すためという名目で強制的に妻として迎え、公国の独裁を狙っていた。
クラリス姫とカリオストロ伯爵の婚礼が行われたが、その結婚式の終了前に城内から火災が発生。更には銭形幸一率いる日本警察(埼玉県警の機動隊)の突入によってそれまで噂としてささやかれていた、幻の偽札「ゴート札」の製造元と思われる巨大な印刷工場が城の地下から発見され、スクープとして世界中のテレビに生中継された。
その後、カリオストロ伯爵は時計塔で長針と短針に挟まれ死んでしまい、現在の統治はクラリス姫が担っている。
[編集] 外部リンク
カリオストロ公国 観光案内所 カリオストロ公国の詳細データなどを中心とした、「ルパン三世 カリオストロの城」のサイト。
[編集] 関連項目
- 架空の国一覧
- ルパン三世の有名なゲストキャラクター一覧
- ゴート文字
- リヒテンシュタイン:「カリオストロ公国」のモデルと言われる。