カンタベリー物語
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カンタベリー物語(The Canterbury Tales )は、14世紀にイギリスの詩人、ジェフリー・チョーサーによって書かれた物語集である。
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[編集] 内容・作品構造
聖トマス・ベケット廟があるカンタベリー大聖堂への巡礼の途中、たまたま宿で同宿した様々の身分・職業の人間が、旅の退屈しのぎに自分の知っている物語を順に語っていくという形をとっており、「枠物語」(frame story)という形を取っている。また物語は、チョーサー自らが創作したオリジナルと、人づてに聞いたと思われるもの、あるいは書物から得たと思われるものが存在する。
[編集] 日本語訳
日本語訳には、桝井迪夫訳『完訳カンタベリー物語』(岩波文庫)などがある。
[編集] 映画
- 映画「カンタベリー物語」(1971年)・・・ピエル・パオロ・パゾリーニ監督作品。ベルリン国際映画祭金熊賞。
[編集] この物語が出てくる作品
- 映画「セブン」で、モーガン・フリーマン扮するサマセット刑事の愛読書の1つとして登場。
- 映画「ロック・ユー!」にはチョーサー自身が登場し、これから執筆するカンタベリー物語についてほんの少し触れられている。