カーク・ハインリック
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カーク・ハインリック(Kirk Hinrich,1981年1月2日 - )は、アメリカ合衆国アイオワ州スーシティー出身のバスケットボール選手。アメリカプロバスケットボールリーグNBAのシカゴ・ブルズに所属している。ポジションはガード。タフなディフェンスと長距離シュートが武器。
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[編集] 経歴
[編集] 学生時代
大学はカンザス大学に進学。NCAAのBig 12に所属するカンザス大では、1年生のときからアシストを量産するなどして活躍した。翌年は成績も上昇し、年間アシスト数は、既に国内8位の成績を誇った。また、Big 12の年間優秀チームの2ndチームにも選出された。3年生のときにはチームがファイナル・フォー(ベスト4)に進出した。
[編集] NBA
カンザス大学卒業後、NBAドラフトでブルズから全体7位指名を受けNBA入り。新人ながらチームの司令塔としてプレー。1試合平均12.0得点、6.8アシスト、3ポイントシュート成功率39.0%を記録し、オールルーキーファーストチーム(その年に活躍した5人の新人選手)に選出された。
翌04-05シーズンには新加入のベン・ゴードンやルオル・デンらと共にブルズをプレーオフに導く。ファーストラウンドでワシントン・ウィザーズに敗れたものの、チームはハインリックを中心に大きな前進を果たした。
続く05-06シーズンにはチームの連敗が重なり、プレーオフ進出は一時絶望視されたが、ステップアップしたアンドレ・ノシオーニらの活躍もあり、滑り込みで2年連続にプレーオフ進出を果たした。
2006年に日本で行なわれたバスケットボール世界選手権のアメリカ代表となり、何試合かは先発出場も果たし、銅メダルを獲得した。
[編集] プレイスタイル
大学時代はシューティングガードを専門にしていただけあり、高得点を記録できるオフェンス能力を携えている。毎年、コンスタントに100本以上の成功数を誇る3Pシュートのような長距離シュートも得意とする。堅いディフェンスにも定評がある。ハインリックがNBA入りする前年、新人として好成績を残していたポイントガードのジェイ・ウィリアムスがバイク事故によって戦線離脱。ブルズに指名された後、ポイントガードにコンバートされた。大学時代は通算で平均4.7アシストだったが、ブルズ加入後はキャリア平均6アシスト以上を記録している。今日でも主にポイントガードをこなすが、状況に応じてポジションを使い分ける器用さを持ち合わす(ガードポジションを2つこなすことができるコンボガードである)。近年は司令塔として、またチームリーダーの1人として期待が掛かっている。