ガザ

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この項目では地中海南東岸の都市について説明しています。モザンビーク南部の州についてはガザ州をご覧ください。

ガザのユダヤ人墓地

ガザは地中海南東岸に位置する都市。ガザはギリシア語を初めとした音写であり、ヘブライ語ではアインから始まる「アッザー」（רצועת עזה）となる。アラビア語では Qita‘ Ghazzah（قطاع غزة , ガッザ）。

現在はパレスチナ自治区に属し、ガザ地区の中核となっている。

歴史は古く、紀元前12世紀はじめにこの地方に移住してきたペリシテ人の建設した都市国家として歴史に登場したとされ、アシュケロンなど他の4つのペリシテ人都市国家とともに連合体を形成していた。地理的にはエジプトとシリアの間に位置しており、古くから交通の要衝としての地位を占めていた。

第一次中東戦争まではユダヤ教徒社会が繁栄し、相当数のユダヤ教徒人口を抱える一大中心地でもあった。有名なシナゴーグもある。

1948年の第一次中東戦争以降エジプトの占領下におかれ、ユダヤ人住民は退去させられた。一方1967年の第三次中東戦争以後はイスラエルが占領した。イスラエルは主権を主張したが、アラブ諸国・パレスチナを含め国際社会は占領とみなした。

1994年に前年のオスロ合意に基づいてパレスチナ自治区が発足すると、その自治権の範疇に置かれることとなった。そのためパレスチナ難民が大量に流入し、多数の難民キャンプが建設された。2000年代に入ると第2次インティファーダが開始され、この地がパレスチナ過激派の拠点となった。そのためパレスチナ過激派がイスラエルに自爆攻撃を仕掛けるとその報復にイスラエル軍がガザを占領するという事態が度々起こっている。さらにイスラエルはガザへのユダヤ人植民を奨励し、当地でのユダヤ人比率の増加を目指している。現在イスラエル軍は一時撤退しているが、ハマス幹部暗殺作戦などを実行することもあり、それにより毎回周辺民にも犠牲者が出ている。