トロムセ
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トロムセ(Tromsø)はノルウェーの都市。トロムス県に属する。人口は約6万3千人(2006年現在)。
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[編集] 地勢・産業
北極圏内の都市で、夏には白夜を体験できる。街の中心部はトロムセ島にあり、大陸とはトロムセ橋や海底トンネルで結ばれている。造船、水産物の加工などが行われている。
[編集] 歴史
13世紀半ばに教会が建てられた。18世紀末に交易特権を得た。19世紀末、ニシン漁や交易の拠点として発展が進んだほか、北極探検の拠点としての役割も果たした。探検家の一人、アムンゼンはトロムセから北極へと飛行して帰らぬ人となっており、街の北極圏博物館には、彼に関する展示も多い。第二次世界大戦でノルウェーがドイツの侵攻を受けた際、一時的に臨時政府が置かれた。
[編集] 文化
1972年創立のトロムセ大学は、かつては世界最北の大学であった(現在の世界最北はスピッツベルゲン島のUniversity Centre in Svalbard)。オーロラ観測所が設置されている。
[編集] トロムセ出身の人物
- レネ・マーリン:歌手
- バイオスフィア(ゲイル・イエンセン):ミュージシャン
[編集] 姉妹都市
[編集] 誤解
日本において、北極圏最大の都市との記述が散見されるが、これは誤りである。北極圏最大の都市は、ロシアのムルマンスク(2006年現在で人口約32万人)であり、他にもノリリスクなど、トロムセより大きな都市が複数存在する。