キマロキ編成
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キマロキ編成(キマロキへんせい)とは、豪雪地帯における鉄道の雪かき車の編成のことである。蒸気機関車を使って行われており、無煙化が進行する1960年代までは一般的に見られた除雪ユニットである。キマロキとは先頭から機関車の「キ」、線路沿いの雪を集めるマックレーン車(マクレーン車・マックレー車とも)の「マ」、投雪を行うロータリー車の「ロ」、最後尾の機関車の「キ」の4両の編成からなり、それらのアタマ文字からキマロキと称される。実際の運用時には、先頭にラッセル車を組み込んでいたり、中間に除雪用の人員を乗せた職用車を挟み込んだり最後尾に車掌車を組み込むこともある。その後のDD14、DD15などの初期の除雪用ディーゼル機関車の登場により活躍の場は縮小されたが、無煙化された後もディーゼル機関車の能力を超える豪雪時には活躍する場面もあった。