キャンプ・シュワブ
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キャンプ・シュワブは、沖縄県名護市と国頭郡宜野座村にまたがる在日米軍海兵隊の基地。総面積は、約20.63km²で、そのほとんどは名護市が占めている。施設・区域の上空2000フィートまで米軍による使用が認められている。キャンプ名は、アルバート・E・シュワブ一等兵(名誉勲章受賞者)の名にちなむ。
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[編集] 基地概要
- 市町村別面積比率:名護市 99%(約20.43km²)、宜野座村 1%(約0.2km²)
- 管理部隊:在沖米海兵隊基地司令部
キャンプ・シュワブが占める土地のうち、およそ1/4は私有地である。このため、年間23億円を超える金額が賃借料として地主に支払われている。
[編集] 使用部隊と任務
- 第3海兵師団戦闘強襲大隊
- 実弾射撃訓練、強襲揚陸演習。
- 第3海兵隊師団第4海兵連隊、第3海兵師団歩兵大隊、その他
- 実弾射撃訓練、廃弾処理。
[編集] 地理
- 国道329号より西側の内陸部に位置するシュワブ訓練地区と、東側海岸部となるキャンプ地区に分かれており、隣接している米軍施設に辺野古弾薬庫がある。現在キャンプ・シュワブの沖合に普天間基地代替施設の建設案が持ち上がっているが、この海域でジュゴンの生息が確認されるなどし、地元住民をはじめ自然保護団体からも反対の声があがっている。
[編集] 沿革
- 1956年11月16日:キャンプ・シュワブとして使用開始。
- 1972年5月15日:沖縄の復帰に伴い施設・区域が提供される。
- 1978年12月29日:民家、畑、道路等に水陸両用車から機関銃の誤射がされた。
- 1981年8月14日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約22000m²が焼失。
- 1981年11月20日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約60000m²が焼失。
- 1982年2月19日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約12000m²が焼失。
- 1984年5月18日:実弾射撃訓練で発射された機関銃弾が、区域外に停車していた車両に命中。
- 1984年10月31日:飛行中のCH-53ヘリコプターのドアが民間地に落下。
- 1985年8月29日:廃弾処理により原野火災発生、約10000m²が焼失。
- 1986年10月8日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約20000m²が焼失。
- 1992年4月23日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約7500m²が焼失。
- 1993年9月10日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約90000m²が焼失。
- 1994年9月13日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約12000m²が焼失。
- 1994年9月19日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約40000m²が焼失。
- 1994年11月3日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約40000m²が焼失。
- 1994年11月16日:訓練中のUH-1ヘリコプターが基地内で墜落、1名が死亡し4名が重軽傷。
- 1995年9月19日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約10000m²が焼失。
- 1995年12月4日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約90000m²が焼失。
- 1996年12月16日:水陸両用車両2台が訓練中に沈没(乗組員は全員救助)。
- 2001年8月23日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約18000m²が焼失。
- 2002年2月5日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約14000m²が焼失。
- 2002年2月20日:実弾射撃訓練により原野火災発生、約285000m²が焼失。