キ94 (航空機)
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キ94(ききゅうよん)は、太平洋戦争末期における日本陸軍の計画による試作高高度防空戦闘機である。形状の全く異なる1型と2型がある。設計は立川。
[編集] 概要
本土決戦用としてB-29抑撃のため計画され、当初2機のエンジンを串型に配置した双尾翼方式の1型が検討されたがモックアップのみで中止となった。1943年(昭和18年)2型として単発単胴の排気タービン気密室付機体の開発指示が出された。全備重量6000kgを超す重戦であった。予定の6翅プロペラが完成せず、4翅プロペラを装着し終戦直前に1機完成した。2号機も完成直前であった。
[編集] 諸元
計画値(2型)
- 機種用途:高高度防空戦闘機
- 設計:立川
- 形式:低翼
- 乗員: 1
- 全長: 12.00 m
- 全幅: 14.00 m
- 全高: 4.65 m
- 主翼面積: 28.0m2
- 全備重量: 6450 kg
- 動力: ハ-44-12ル 空冷複星18気筒エンジン
- 出力: 2450HP
- プロペラ: 6翅 VDM定速
- 最大速度: 705 km/h(685km/h・4翅計算値)
- 実用上昇限度: 13000 m
- 上昇力:10.000m/17'38"
- 航続距離:2000 km
- 武装: 機関銃 20.00mm機銃×2 ・37.00mm機銃×2 250kg爆弾×2 またはタ弾×2
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