クオーレ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クオーレ(クオレ、Cuore)はイタリア語で心もしくは心臓を指す。
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
クオーレ(Cuore)はイタリア王国のエドモンド・デ・アミーチスによって1886年に書かれた愛国小説で、彼の代表作である。クオレとも。クオーレとはイタリア語で心(心臓の意味もある)を指す言葉である。日本で「愛の学校クオレ物語」としてアニメ化もされている。
1861年に成立した統一イタリア(イタリア王国)で書かれた本で、子供向けに愛国心を説いた本として広く読まれた。小学3年10歳のエンリーコ(エンリコーとも)少年が新学期の10月から翌年7月までの学校での1学年(10か月)を過ごした日記が書かれている。舞台となるこの小学校は、2006年に冬季オリンピックが開催されたトリノにある。「先生のお話」として、各月にパドヴァ、フィレンツェ、ジェノヴァなどの少年の物語が挿入されている(これらは統一前の各国を代表している)。
その中の一つ、5月の「Dagli Appennini alle Ande」(アペニン山脈からアンデス山脈まで)は「母を尋ねて三千里」などの邦題で独立した物語としても鑑賞され、日本の世界名作劇場シリーズのアニメ「母をたずねて三千里」の原作になっている。
[編集] 日本語訳
- クオーレ―愛の学校 - 柴田 治三郎
- クオレ - 矢崎 源九郎
- クオーレ - 和田 忠彦
[編集] 参考文献
- 藤澤房俊 『 クオーレ』の時代』近世イタリアの子供と国家 ちくまライブラリー 筑摩書房 1993年 ISBN 4480084452
[編集] 外部リンク
- Liber Liberにあるクオーレ
- 「母を尋ねて三千里」(青空文庫)