クリストファー・レン
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クリストファー・レン(Sir Christopher Wren, 1632年10月20日 - 1723年2月25日)はイギリスの建築家。イギリス王室の建築家であり、ロンドン大火からの復興を行い、バロック建築をイギリスに取り入れた人物、として知られている。
パリでルーブル宮殿の改築計画計画(1664-1665年)に携わっていたローマの建築家ベルニーニ(1598-1680年)にも会っており、フランスやイタリアのバロック建築から多くのものを学んだ。
1666年のロンドン大火後、復興のため壮大な都市計画を構想した。これは大地主の反対により実現しなかったが、レンは大火が起きるのを防ぐための法制度整備に努めた。「再建法」により家屋の不燃化や道路の幅員などが定められ、今日に続くロンドンの都市の骨格が形成されることになった。また、50を超える焼失した教会堂の再建に当たった。中でもセント・ポール大聖堂は最も壮大なもので、レンの代表作である。
このほか、ハンプトン・コート、グリニッジなどの宮殿を建設した。これらの功績によりSirの称号が与えられている。王立協会創設時のメンバーでもある。
[編集] 主な建築物
- セント・ポール大聖堂
- ハンプトン・コート東側