クレマチス
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?クレマチス Clematis hybrida |
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![]() クレマチス |
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分類 | ||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||
Clematis hybrida | ||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||
クレマチス |
クレマチス(Clematis) は、キンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草のうちで、花が大きく観賞価値の高いものを呼ぶ園芸用の名称である。 修景用のつる植物として人気があり、「蔓性植物の女王」と呼ばれている。
この属のものは、北半球に広く分布しており、原種だけで数百種類存在すると言われている。花弁をもたず、花のように変化した萼を持つ点が特徴。日本産のものは、ボタンヅル、センニンソウ、ハンショウヅル、カザグルマ等がある。ボタンヅル、センニンソウと呼ばれるものは小型の白い花を多数着ける。ハンショウヅルは釣り鐘型の花を少数着ける。これらではなく、カザグルマのように大柄の上向きに平らに開いた花をつけるものが鑑賞用に喜ばれ、人工交配品による種も作られている。 日本や中国では大輪のクレマチスを鉢に仕立てて鑑賞するが、ヨーロッパ原産種およびその交配種は花が小さいことから、ヨーロッパでは主に修景に用いられる。
種子(実際は果実)は先端に鞭状の突起があり、その表面に多数の綿毛をはやす。
葉は三出複葉か二回三出複葉で、葉柄は他の植物の茎などにやや巻き付き、掴むような感じになって茎を固定する。
テッセン(鉄線)およびカザグルマ(風車)はクレマチスの品種の一つだが、クレマチス全体を指して テッセンやカザグルマの名が使われることもある。