クロム鉄鉱
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クロム鉄鉱(くろむてっこう、chromite)は、鉄、マグネシウム、クロムが主成分の酸化鉱物。モース硬度5.5、組成式は(Fe,Mg)Cr2O4で、磁鉄鉱などと同様にスピネル型結晶構造を取る。
色は黒色が基本であるが、茶色がかっている場合もある。クロム鉄鉱内のマグネシウムの比率は常に一定でなく、鉄の代わりにアルミニウムが含まれていることもある。鉄分を含むが、磁性は弱いかほとんど無い。
クロム鉄鉱は主にカンラン岩や変成岩など岩石の中に存在し、クロムを生成する上で重要な鉱物となっている。灰クロム柘榴石 (Uvarovite)を伴うことが多い。