コマンドプロンプト
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コマンドプロンプトとは、コマンドインタプリタが画面上に表示する「コマンド入力待ち状態であることを表す記号」の事を言い、利用者にコマンド(命令)入力を促すものである。単にプロンプトとも呼ぶ。Microsoft Windows NT系列のMicrosoft Windowsで動作する端末ウィンドウ兼シェル(cmd.exe)の名称でもある。
たとえば、MS-DOS上のコマンドプロンプトは、
ドライブレター + カレントディレクトリ + ">"
で表され、
C:¥>
等の様に表示される(カレントディレクトリを表示するよう指定した場合)。
また、UNIX 系の OS では、シェルの種類によって標準的なコマンドプロンプトの書式は異なっているが、一般的にホスト名等の後に、"%", "$", "#" 等の記号をつけてプロンプトとすることが多い。
例: host1$
多くのコマンドインタプリタではコマンドプロンプトとして表示する文字を自由に変更可能であり、コマンドインタプリタの利用の便宜のためにカレントディレクトリ、ホスト名、現在時刻、実行中のジョブの数等をコマンドプロンプトとして表示させることがある。
Windows系では、環境変数PROMPTを書き換える事で表示内容を書き換えられる。
C:\Windows>SET PROMPT PROMPT=$P$G C:\Windows>SET PROMPT=$T$G 18:08:52.95>
GNU Bashでは、シェル変数PS1~PS4を書き換える事で表示内容が変えられる。
pacman@onyx2$ echo $PS1 \u@\h$ pacman@onyx2$ PS1='\l@\h$ ' ttyp0@onyx2$
[編集] コマンドとコマンドプロンプト
コマンドプロンプトの「プロンプト」は「入力を促すもの」を意味し、コマンドを入力可能な状態である場合にプロンプトを表示する。コマンドインタプリタにて入力したコマンドによるプログラムが実行中の間は、コマンドプロンプトは表示されずに、そのプログラムが出力する文字列が画面上に表示され、プログラムが終了すると同時にコマンドプロンプトが表示される。
また、UNIX上のシェルの中にはジョブ管理機能を持つものがありバックグラウンドでプログラムを実行することも可能なため、その場合は、プログラムを実行すると同時に、即座にコマンドプロンプトが表示される。つまり、コマンドプロンプトが表示されているということは、OSに対して、コマンドを入力可能であることを表す。
[編集] NEC PC-9801のコマンドプロンプト
PC-9801シリーズはテキスト画面表示をGDCで行っていた。ユーザー定義の外字表示もGDCによる。この特性を生かして、コマンドプロンプトに外字文字を埋め込み、常駐プログラムによってリアルタイムに外字フォントを書き換え、地球儀を回すなどアニメーションを行うことができた。原理的には、PC/AT互換機のCGAテキスト表示でも可能であるが、積極的に実装された事はない。