サッちゃん
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[編集] 概要
この歌は「幼い頃、近所に住んでいた少女サッちゃんのことを歌っている」と作詞の阪田寛夫が語っている。(=遠くに行った)。この少女は阪田と同じ幼稚園の1年上のクラスに在籍しており、やがて引っ越してしまった(歌詞では「遠くへ行った」となる)。大中恩によるといわば「初恋の人」であったという。
二番の歌詞にあるバナナの話は、阪田寛夫本人のエピソード。小さい頃は体が弱かった阪田は、バナナを半分も食べると気分が悪くなり、どうしても食べ切れなかったという。これも、阿川佐和子との対談で阪田本人が披瀝している。
[編集] 都市伝説
この童謡には歌詞から広がった様々な都市伝説が広まっている。どれも悪質なチェーンメールなどから広まった無実無根の話である。
- 「遠くに行っちゃう」=「死別」説
「バナナを半分しか食べられない」のはバナナを食べていながら道を歩いていたサッちゃんが踏み切りで電車にはねられたため。「遠くに行っちゃう」は死別を表している。
- 4番存在説
あまり知られていない4番があり、歌うとサッちゃんに殺されてしまう(10番まであると言うバージョンもある)。
- 足なし幽霊説
上記の補正版として、電車にはねられたサッちゃんは体が真っ二つになり上半身だけの状態でさまよっており、この話を知ったもしくは歌の4番を歌った人(特に真夜中、寝る前に)の元へ夜中に現れ失った脚の代わりとして脚を切断されてしまう(殺害される)。サッちゃんから逃れるためには大好きだったバナナ(絵でも可)を寝床において置けばそっちに気を取られ助かる。これは『ポンキッキーズ』で放送されていたアニメ「学校のコワイうわさ・花子さんがきた!!」で類似した話があった為できたとも考えられる。これと似たチェーンメールのようなものも存在する。「サッちゃんは交通事故ではねられて即死した。「遠くへ行った」のは彼女の顔であり、この文を見た人のもとへサッちゃんが0時に行って、その人は首を鎌で切り取られてしまう。同じ文を9回違うスレに送れば回避できる。」と言った内容のものであり、冒頭はカタカナで書かれている。
[編集] こぼれ話
- 2006年10月に阪田の通った大阪市阿倍野区の幼稚園にこの歌の碑が建立され、阪田の次女大浦みずきが建立イベントに立ち会った。
- お笑い芸人のスピードワゴンが歌詞を替え歌にしたネタをTV番組で何度か披露した事がある。2003年のM-1グランプリの決勝でも行ったが、作詞者・作曲者ともに健在であったため、この模様を収録したDVDでは著作権などを理由に音声のほとんどがカットされている(決勝は生中継であったため回避できなかった)。