サム・ブラウンバック
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サミュエル・デール・ブラウンバック(Samuel Dale "Sam" Brownback)は、1956年9月12日アメリカカンザス州出身のアメリカの政治家で上院議員。共和党所属で政界きっての保守派キリスト教原理主義者。かつてはブッシュ大統領と同じメソジストの信者だったが、現在はカトリックに改宗している。
[編集] 半生・政治キャリア
アメリカカンザス州ガーネットに、ドイツ系アメリカ人の農家に生まれる。 地元のカンザス大学を卒業した後、USTR、ホワイトハウスでの勤務を経て、後に下院議長となるニュート・ギングリッチの保守革命・アメリカとの契約に賛同、1994年の中間選挙で下院議員に初当選を果たす。だが、当選後2年も経たないうちに、同じカンザス州選出の上院議員・ボブ・ドールが大統領選出馬のため、議員を辞職すると、補欠選挙に出馬。上院議員に初当選する。1998年、2004年の選挙でも圧勝し現在3期目。社会的には、妊娠中絶、同性結婚には強硬に反対。外交・安全保障では、孤立主義の傾向が強いキリスト教原理主義者にあって、きわめて介入主義的である。9・11後のアフガン攻撃終息後は、ジョー・リーバーマン、ジェシー・ヘルムズら9人の議員と共に、イラクを対テロ戦争第二幕にするよう、ブッシュ大統領を説得。2003年のイラク戦争のきっかけを作る。また、北朝鮮の独裁体制と、筆舌に尽くしがたい人権侵害を最も激しく糾弾している政治家でもあり、脱北者救済と北朝鮮による日本人拉致問題の解決は彼にとってのライフワークでもある。拉致問題の国民大集会にもVTRで参加したこともあり、拉致家族からの信頼も厚い。2007年1月20日、2008年アメリカ合衆国大統領選挙への出馬を表明した。