サングラス
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サングラス (Sunglasses) とは、太陽光線から目を保護するための保護眼鏡。1931年、飛行機の操縦時にパイロットの眼を保護するために開発された。このとき誕生したのがレイバン(Ray-Ban、“遮光”の意)のサングラスである。
また、夜間や室内ではサングラスを外すのが一般的なマナーとされるが、ファッション、麦粒腫や痣・傷が出来た目元を隠す等の目的でかける人もいる。一部では「自分は相手を知らないが、相手は自分を知っている場合、身を守るのに有効」とされる。種類によって紫外線、赤外線などをカットする比率が違う。最近では紫外線の有害性が広く知れ渡るようになり、ファッション目的ではなく紫外線から目を守るためにサングラスを着用する人が多くなった。
古くは「黒眼鏡」「色眼鏡」の呼称も用いられた(このうち、「黒眼鏡」は現在でも年配の世代で用いられることがあるが、「色眼鏡」は現在ではサングラスそのものの呼称よりは、「予断」「偏見」「先入観」の比喩として用いられることが多い)。またくだけた言い方としては「グラサン」がある。
[編集] 著名なブランド
[編集] その他
- アメリカ合衆国大統領のジョージ・W・ブッシュは、記者会見のときにサングラスをかけていた記者に対して「今日は太陽は出ていない」などと揶揄したところ、その記者に視覚障害があることが後になって分かり、謝罪したことがあった。
- 各国の政治家の報道写真・映像において、その人物に「独裁者」といったネガティブなイメージを加わて伝えられる場合、サングラス姿である場合が多い。例:朴正煕、アウグスト・ピノチェト、パーレビ、サダム・フセイン、金正日等。またヤルゼルスキがサングラスを着用していたのは視覚障害のためであったが、1981年に戒厳令を敷いた際にはサングラス姿の写真・映像が同様の意図で用いられた。その他、マッカーサーやチトーのように、本人がサングラスを愛用したために、報道意図にかかわらずサングラス姿で頻繁に登場した人物もいる。