サンスーシ宮殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
サンスーシ宮殿(―きゅうでん、独Schloss Sanssouci)は、ドイツ、ブランデンブルク州の州都ポツダムにある宮殿。「サンスーシ(Sans Souci)」とは、フランス語で「憂いなし」を意味し、日本や中国では漢訳して無憂宮とも表記する。
プロイセン王国時代の1745年から1747年にかけて、フリードリヒ2世の命によって建てられた。ヴォルテールが一時期滞在したことでも知られる。
フリードリヒ2世の「夏の離宮」として建てられたが、結果的にはここが居城となった。フリードリヒ2世自ら設計の一部を行ない、王の趣味を反映して、こじんまりとした瀟洒な建物である。
なおその後、七年戦争後プロイセンの国威発揚のために、近くにヴェルサイユ宮殿を模した大規模な宮殿が建てられた。これを新宮殿と呼ぶ。
1990年に、宮殿の建物および庭園は「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の1つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された。
カテゴリ: ドイツの世界遺産 | 宮殿 | ヨーロッパの歴史的建築物 | ドイツ関連のスタブ項目