シンギュラー・ワイヤレス
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シンギュラー・ワイヤレス(Cingular Wireless, LLC)は、アメリカ最大の携帯電話事業者(キャリア)。ジョージア州アトランタに本社を持ち、5870万人以上の加入者を擁する。株主構成は、AT&Tが60パーセント、ベル・サウスが40パーセントとなっている。
シンギュラー・ワイヤレスは度重なるM&A(企業の買収・合併)で形成されてきたという成り立ちのため、複数の携帯電話通信規格を採用している。第二世代通信規格としてはGSMを採用し、TDMAサービスは2008年に終了すると発表している。第三世代通信規格としてはW-CDMAを採用。
シンギュラー・ワイヤレスはまた、積極的に料金繰り越しサービスを実施するキャリアとしても知られている。
[編集] 歴史
シンギュラーは2001年にSBCコミュニケーションズとベル・サウスとの合弁企業として、当時11社あった両者傘下の地域携帯電話会社が合併して設立された。設立当初から全米2位の規模の携帯電話事業者(キャリア)として出発した。
その後、2004年に英ボーダフォンとの買収合戦を経て、AT&Tワイヤレスを41億ドルで買収し、全米最大の携帯電話事業者となった。
2007年1月9日、アップルがiPhoneを発表した際、アメリカ国内のキャリアとして独占契約された事が明らかになった。
2007年1月15日、シンギュラーは名前を新たにCingular is now / The new at&tに改める方向にあり、最終的にはAT&Tワイヤレスに表記されるであろう。しかし、店頭やメディアでの反響が大きいことが予想されるので、今のところは数ヶ月間の標章改名の期間を設ける予定である。しかし、シンギュラーは2007年末までには名前の更新を完了もしくはそれに近い方向にすることが一部報道やインターネットによって言われている。これは新たに名前を作るのではなく、AT&Tワイヤレスの名前を再びアメリカ国内のキャリアとして独立しようとしているのであろう。
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