ジェイソン・ボーヒーズ
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ジェイソンは、映画『13日の金曜日』シリーズに登場する殺人鬼(サイコキラー)。本名、ジェイソン・ボーヒーズ(Jason Voorhees)。
[編集] 概要
1946年6月13日にニュージャージー州ブレアーズタウン付近で、ボーヒーズ家の長男として生まれた。家族構成はジェイソン本人を含め、父エリアス・ボーヒーズ、母パメラ·ボーヒーズの3人。なお、異母兄妹として、義妹のダイアナ・ボーヒーズがおり、更にその娘でジェシカ・ボーヒーズも存在する。
顔が先天的と思われる奇形になっており、ジェイソンが殺人鬼へと変貌してしまった最大の理由は、やはりそれに関係している。
1957年、クリスタルレイクでのとあるキャンプ企画に参加していた当時11歳のジェイソンは、彼を化け物と忌み嫌う少年少女達の虐めにあい、顔に布袋を被せられクリスタル湖に突き落とされた後、溺れて消息不明になった。更にこの時、肝心のキャンプ指導員達は苛められているジェイソンをそっちのけで、性行為に及んで監視を疎かにしていた。結果事件は有耶無耶にされてしまい、この事件が原因で、ジェイソンの母パメラは精神に異常をきたすようになり始め、ジェイソンの父エリアスもまた、パメラの異常性を察したのか、彼女の元から去っている(この一年後に、ダイアナが誕生)。
しかし、実際にジェイソンは生き延びており、その後は、畑の作物を盗んだり、獣を捕らえその肉を食べる等、野生児に近い形で生き続けている。また、母親の前に姿を現さず、このような生活をするようになったのは、「ジェイソン自身がそれまでの記憶を失ってしまっていた」を始めとする様々な異説がある。
ジェイソンが消息不明になってから、数年後の1980年の間、パメラは様々な狂行に及んでおり、遂にはキャンプ指導員を始めとする観光者達の殺人まで起こしていたが、その年の13日の金曜日に起こした殺人の際、被害者の一人であるアリスの反撃によって首を斧で切断され、死亡した。しかし、偶然にもその現場をジェイソンが目撃してしまい、ジェイソンは母親の復讐をするべく、事件から2ヵ月後にアリスの自宅へ潜入し、彼女をアイスピックで殺害している。
以後、ジェイソンの殺人は何年にも及んで続いており、第3作からは、被害者の一人であるジェリーの所有していたホッケーマスクを被って殺人をするようになった。何度致命傷を負っても蘇生していたが、第4作である1986年に、被害者の一人であるトミー・ジャビーズ少年の反撃により、顔面に鉈を叩き込まれ、ようやく死亡する。享年40。
しかし、それから約10数年後、腐乱して半ミイラ化したジェイソンの遺体を火葬するべく、成長したトミーが、墓穴から遺体を堀り起こすが、落雷の直撃を受けた事で復活してしまい、それ以降のジェイソンはどのような攻撃を受けても、平然と起き上がるゾンビに近い不死身の身体を持った凶悪殺人鬼と化す。
殺人においてジェイソンは、様々な武器を使用しており、第6作において落雷で復活してからは、怪物じみたパワーを利用した殺人も多くなっている。被害者の数は、現在において100人を越える数であり、中には生き延びた人間もいるが、大抵はジェイソンに襲われた恐怖によって、精神不安定になり、精神病院へ移送されてしまうケースが多い。
現在まで上映されてきたホラー映画に登場する殺人鬼の中でも、ジェイソンは特に有名なキャラクターとなっている。
ちなみに、ジェイソンの生年月日である1946年6月13日は金曜日でなく木曜日である。
「ジェイソンにチェーンソー」と言われる程チェーンソーを好んでよく使用されていると思われがちだが、実際は一度も使っていない。因みに最も使用頻度の高い武器はナタ。
[編集] 関連項目
- ブギーマン(『ハロウィン』)
- ジェイソン・ボーヒーズ(『13日の金曜日』)
- フレディ・クルーガー(『エルム街の悪夢』)