エルム街の悪夢
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エルム街の悪夢(エルムがいのあくむ ,原題:A Nightmare on Elm Street)は、アメリカで製作されたホラー映画である。
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[編集] 概要
1984年にウェス・クレイブン監督の第一作が公開され、2003年までに8作目まで製作されているが、7作目『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア』と8作目『フレディVSジェイソン』は番外編の位置付けである。それらの作品は、殺人鬼フレディ・クルーガー(Freddy Krueger)が夢の中から人々を襲う内容となっている。
『エルム街の悪夢』は、同じホラー映画として、『13日の金曜日』や『ハロウィン』と並べて評価される事が多い作品であり、フレディは13日の金曜日の殺人鬼ジェイソンやハロウィンの殺人鬼ブギーマンとは別の恐怖を与える存在である事が、比較される要因のひとつとなっていると思われる。3作ともに1980年代に人気を博したホラー映画といえる。2003年には、この3人の殺人鬼の内、フレディとジェイソンの対決が描かれる『フレディVSジェイソン』が公開されている。アメリカでテレビシリーズ(Freddy's Nightmares)も制作されるほどの人気を獲得したが、映画作品としての評価が高いのは第1作目で、続編が作られていく度に当初のテイストから離れていったために、その出来に不満を持つものも少なくなかった。
フレディを演じるのは、シリーズを通じてロバート・イングランド。シリーズ作品以外にも、バラエティ番組『ウッチャンナンチャンの誰かがやらねば』で、パロディキャラクターのフレディくん(演:南原清隆)と共演した時や、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』にフレディが登場した際にも、ロバート本人が演じていた。第1作目は、ジョニー・デップのデビュー作品でもある。
[編集] フレディ・クルーガー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
眠った人の夢に出現し、右手にはめられた鉄の爪で相手を引き裂く殺人鬼。夢の中で彼に殺された者は、現実でも同様の傷を負って死に至る。顔は赤く焼け爛れており、赤と緑の横縞のセーター、茶色の帽子を被っている。当初は、フレディは冷徹な殺人鬼として描かれていたが、シリーズを追うごとにブラックジョークを口にするようになったり、残虐ながらもコミカルな殺害方法を見せていくようになっていく。フレディの初期の性格は、1作目の監督のウェス・クレイブンによるところが大きく、後に他の監督によりコメディ化していったフレディを、再びメガホンをとった『エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア(原題 : Wes Craven's New Nightmare / 直訳:ウェス・クレイブンの悪夢)』で、当初の冷徹な性格に引き戻している。
[編集] シリーズ
- エルム街の悪夢 - A Nightmare on Elm Street (1984年)
- エルム街の悪夢2 フレディの復讐 - A Nightmare on Elm Street 2 : Freddy's Revenge (1985年)
- エルム街の悪夢3 惨劇の館 - A Nightmare on Elm Street 3 : Dream Warriors (1987年)
- エルム街の悪夢4 ザ・ドリームマスター 最後の反撃 - A Nightmare on Elm Street 4 : The Dream Master (1988年)
- エルム街の悪夢5 ザ・ドリームチャイルド - A Nightmare on Elm Street 5 : The Dream Child (1989年)
- エルム街の悪夢 ザ・ファイナルナイトメア - Freddy's Dead : The Final Nightmare (1991年)
- エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア - Wes Craven's New Nightmare (1994年)
- フレディVSジェイソン - Freddy vs. Jason (2003年)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の映画作品 | ホラー映画 | 1984年の映画