ジャパンネット銀行
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ジャパンネット銀行のデータ | ||
英名 | The Japan Net Bank, Limited. | |
統一金融機関コード | 0033 | |
SWIFTコード | なし | |
代表者氏名 | 社長:藤森秀一(ふじもり しゅういち) | |
店舗数 | 1店 (2004年4月1日現在) |
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設立日 | 2000年9月19日 | |
本店 | 所在地 | 〒163-0406 |
東京都新宿区西新宿二丁目1番1号 新宿三井ビル6F |
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電話番号 | 0120-369074 (カスタマーセンター) |
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外部リンク | ジャパンネット銀行 |
株式会社ジャパンネット銀行(英訳名The Japan Net Bank, Limited.、呼称「Japan Net Bank(ジャパンネットバンク)」、略称JNB)は、日本初のネット専業銀行。現在では金融庁より、「新たな形態の銀行」の一つとして定義されている。
目次 |
[編集] 概要
2000年9月19日にさくら銀行(現三井住友銀行)、住友銀行(現三井住友銀行)、富士通、日本生命、東京電力、三井物産、NTTドコモ、NTT東日本の出資により設立。同年10月12日事業を開始。
第二次世界大戦後初めて日本の銀行法第四条による普通銀行免許を取得。「新たな形態の銀行」第一号とされる。
個人間のインターネットを利用した小額の決済業務が主要業務である。たとえば、ヤフーオークションと提携し、オークションの決済を行なえるようにするなどである。ジャパンネット銀行の口座間の振込み手数料は52円、他行宛ての振込み手数料は3万円未満が168円、3万円以上が262円と、一般の銀行に比べ比較的低廉に設定されている。 また、支店店舗は一切なく、本店のみである。そのため、現金の入出金は、三井住友銀行・アットバンク(但し九州地区のアットバンクは除く。以下本項において同じ)・イーネット・セブン銀行ATM及び郵便局のATM網を利用して行うが、原則として手数料がかかる(ただし、取引条件によってはATM利用手数料が無料となる箇所がある。ATM利用手数料無料になる条件についての詳細は後述)。預金通帳もない。すべて電子情報のみで処理を行なう。なお、セブン銀行以外の提携ATMでは三井住友銀行のATMネットワークを経由しての利用となるため毎週日曜日21:00~翌月曜日7:00の間は利用できない。
2006年3月30日、三井住友銀行がヤフー株式会社(Yahoo!Japan運営会社)と共同で新設する銀行持ち株会社に保有するジャパンネット銀株57%すべてを移すことが発表された。ヤフーは06年度上期の段階でまず25億円を投じて持ち株会社に14.9%出資する。
2006年10月26日、Yahoo!ネットバンキング開始に伴い、ワンタイム振込専用の支店が開設された。支店名が星座名になっている。
日本初のネット専業銀行として長らくトップシェアを保っていたが、現在は口座数をイーバンク銀行に抜かれ2位である。これはイーバンク銀行に比べて口座維持手数料、入出金手数料、振込手数料などが全体的に割高である事が原因であると思われる。
かつてはiモード対応携帯電話からJNB相互間の振込をする場合の振込手数料10円(1回あたり)を売りにしていたが、対応チャネルの拡大(J-スカイ<→ボーダフォンライブ!→Yahoo!ケータイ>・EZwebなど)に伴って、2003年4月より、パソコンからと同様の52円に値上げされた。
[編集] 入金
三井住友銀行・アットバンク・イーネット・セブン銀行ATMでの入金については当月の1回目は無料、2回目からは1回の入金金額が5万円以上の場合は無料、5万円未満の場合は1回につき24時間一律157円の手数料がかかる。郵便局での入金については当月の1回目から1回の入金金額が5万円以上の場合は無料、5万円未満の場合は1回につき時間内(平日8:45~18:00・土曜9:00~14:00)は262円、時間外は367円の手数料がかかる。
なお、他金融機関のATMからジャパンネット銀行へ振り込みの場合、三井住友銀行・アットバンクのATMに限ってATM画面上にて受取人の口座名義などの確認が自動的に表示されるが、それ以外の金融機関のATMからでは受取人の口座名義などの確認が自動的に表示されず(「MICS<全国キャッシュサービス>」に接続されていないため)、受取人の口座名義を「カナ」で正しく入力しなければならない(正しく入力をしないと、相手に振込入金されない場合がある)。なお三井住友銀行・アットバンクのATMからジャパンネット銀行宛への振込をする場合、時間帯にかかわらず即時に振り込まれる(ただし、所定の振込手数料がかかる)。
[編集] 出金
三井住友銀行・アットバンク・イーネット・セブン銀行ATMでの出金については当月の2回目(利用状況に応じて異なる。最長で7回目。)から1回につき24時間一律157円の手数料がかかる(ただし、後述の口座維持手数料が有料となる顧客のうち、その月での残高不足により引き落としできなかった場合には、翌月のATM出金手数料無料回数は0回となる)。ただし、セブン銀行ATMでの出金利用分に関しては、2007年9月30日までの間はセブン銀行ATM無料出金キャンペーン実施期間内のため、当月における引出無料回数のカウントはされない(入金は対象外)。
郵貯ATMでの出金については当月の1回目(利用状況に応じて異なる。最長で6回目。)までは1回につき時間内(平日8:45~18:00・土曜9:00~14:00)は105円、時間外は210円、当月の2回目(利用状況に応じて異なる。最長で7回目。)から1回につき時間内は262円、時間外は367円の手数料がかかる(ただし、後述の口座維持手数料が有料となる顧客のうち、その月での残高不足により引き落としできなかった場合には、翌月は当月の1回目から「当月の2回目から」扱いの出金手数料として扱われる)。なお、郵貯ATMについては引き出しについては必ず手数料がかかる上に、引出優遇回数(JNBサイドでは「引出無料回数」と説明している)も消化されてしまう(これにより郵貯以外の提携ATMでの無料出金機会が阻害されてしまう)といったように、展開としては全国最大のATM網なのに手数料面では冷遇されている状態である。そのため、郵貯以外のATM網がない地域では当行口座はやや使いづらい状況は否めない。
[編集] 口座維持手数料
前月中の預金平均残高(普通預金+定期預金)が10万円以上、前月中の口座への振込入金金額の合計が3万円以上、前月中の口座への振込入金回数が2回以上、前月中の口座からの振込利用回数が2回以上、前月中にカードローン・クレジットライン・ネットキャッシングまたは目的型ローンの契約あり、のいずれかを満たしていないと、月額105円の「口座維持手数料」がかかる(なお、その口座維持手数料が有料となる顧客のうち、当月にて残高不足により引き落としができなかった場合には、先述の郵貯以外のATMでのATM出金手数料無料回数に関して、翌月は0回となる<郵貯ATMの場合は1回目でも「当月の2回目から」扱いの出金手数料>。なお、口座維持手数料の再請求・再引き落としは行われない)。
なお、ハードウェアトークン方式のワンタイムパスワード導入のため、2006年10月1日から月額189円に改定された(口座維持手数料免除のための取引条件に変更は無い)。
[編集] その他
普通預金口座について、同行では口座開設時の年齢について見直し、2006年4月22日より新規の口座開設の申し込みが義務教育終了の年齢の基準である「満15歳以上」に制限された。なお、それ以前に口座を開設した満15才未満の口座利用者は引き続き利用できる。
[編集] アフィリエイト
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