イーバンク銀行
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イーバンク銀行のデータ | ||
英名 | eBANK Corporation | |
統一金融機関コード | 0036 | |
SWIFTコード | なし | |
代表者氏名 | 社長:松尾泰一(まつお たいいち) | |
店舗数 | 16店 (2006年9月11日現在) |
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設立日 | 2000年1月14日 | |
本店 | 所在地 | 〒100-0011 |
東京都千代田区内幸町1丁目1番7号 大和生命ビル |
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電話番号 | 0120-035-189または0570-05-1189 (03-3568-5505)(個人口座) 0120-030-189(03-3568-5512)(投資信託) 0120-040-189(03-3568-5508)(toto) 0570-07-1189または03-3568-5506 (個人ビジネス口座・法人口座) (※()内は携帯電話・PHS、海外からの場合) |
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外部リンク | イーバンク銀行 |
種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 〒100-0011 東京都千代田区内幸町1丁目1番7号大和生命ビル |
設立 | 2000年1月14日 |
業種 | 金融・保険業 |
金融機関コード | 0036 |
代表者 | 松尾泰一(代表取締役社長) |
主要株主 | 参照 |
主要子会社 | イーバンクシステム株式会社 イーバンク・キャピタル・マネジメント(ケイマン)リミテッド |
外部リンク | www.ebank.co.jp |
イーバンク銀行株式会社(イーバンクぎんこう)は、新たな形態の銀行に属する日本の銀行である。埼玉県と佐賀県の収納代理金融機関に指定されている(支払は、Pay-easy経由。大阪市も収納代理金融機関としてイーバンク銀行が利用できるようになる予定)。
目次 |
[編集] 概要
2001年7月23日から営業を開始。電子ネットワーク決済を業務の中核とした銀行であり、融資業務がないなど、従来の銀行とは大きく異なっている。2005年11月から販売開始した投資信託(機関投資家向けのヘッジファンドを小口化した「イーバンク・ヘッジファンドe501」といったユニークな独自商品も発売)では、人気ファンドをノーロード販売、2006年12月から開始した国内最低水準の為替手数料による外貨普通預金などネット銀行の低コスト体質を生かした商品展開を行っている。これらはネット銀行では唯一黒字化を果たしたソニー銀行を意識しての対抗戦略であり、単なる決済銀行からの脱却を目指しているのは間違いないであろう。
ネット上のポイントサイトのポイント換金銀行として指定されていることも多く、そのために口座開設する人も多いようである。
2006年国内のインターネット専業銀行として初めて、ビザ・インターナショナルの「プリンシパルメンバー」を取得した。
2006年には法人として同社の筆頭株主(出資比率6.45%)であるGMOインターネット・GMO傘下のオリエント信販株式会社(現 GMOネットカード)と同社はインターネット金融事業における関係強化を目的とした資本・業務提携を発表した。
当初、金融機関相互のネットワークである全国銀行データ通信システム(全銀ネット)に加盟していなかったため、イーバンク銀行相互以外の送金・入出金は大きく制限され、公共料金の自動振替にも使えなかった。しかし、2006年1月に全銀ネットに加盟し、それにともなって他行から同社口座を直接指定した振込ができるようになっている。全銀ネット加盟の準備として、2005年9月、支店コードに音楽に関係する支店名(例:「ジャズ支店」「ロック支店」「サンバ支店」など)が割り振られた。いわゆるインターネット銀行では国内最大の200万口座を誇り、2007年04月現在、ネット専業銀行最大手である。
2005年9月16日に西日本シティ銀行と包括的な業務提携を行うことで合意した。現在イーバンクは日本銀行との当座預金取引を有していないが、提携の一環として、全銀ネットにより行う同社の内国為替取引の資金決済については西日本シティ銀行へ委託している(同社平成18年3月期決算短信による)。
同社の商号における「バンク」と「銀行」の重複は、銀行法第6条の定め「銀行は、その商号中に銀行という文字を使用しなければならない。」によるものである。
[編集] 口座の種類
- 個人口座 個人(消費者)を対象とした口座。
- 個人ビジネス口座 個人事業者を対象とした口座。個人口座を開設してから申し込む。
- 法人ビジネス口座 法人を対象とした口座。
[編集] 支店名
イーバンク銀行の各支店の名称はジャズ支店、ロック支店、サンバ支店など、音楽型式を表すユニークな支店名となっている。
[編集] 現在置かれている支店名一覧
括弧内は支店コード
- 本店(101)
- ジャズ支店(201)
- ロック支店(202)
- サンバ支店(203)
- ワルツ支店(204)
- オペラ支店(205)
- タンゴ支店(206)
- サルサ支店(207)
- ダンス支店(208)
- リズム支店(209)
- ビート支店(210)
- マーチ支店(211)
[編集] 振込専用支店等
括弧内は支店コード
- 法人第一支店(701)
- 法人第二支店(702)
- 法人第三支店(703)
- ネットカード支店(750)
[編集] イーバンクのキャッシュカード
イーバンクのキャッシュカードは、以下の2種類がある。イーバンクカードOMCについては、申込後オーエムシーカードによる審査があるため実際にカードが到着するまで3週間程度を要するほか、審査結果によっては発行を見送られる可能性もある点に留意(詳細はクレジットカード#入会についてを参照)。
[編集] イーバンクカードOMC
- イーバンクキャッシュカードの機能のほかクレジットカード(OMCカード)として利用できる。口座開設申し込みと同時に申し込みできる。入会金・年会費・カード発行手数料は無料。VISA提携カードとして海外での利用が可能。また、ダイエーなどで利用した際の特典もプロパーカードと同様に利用可能。2007年2月1日以降に口座開設すると発行される。ちなみに、郵貯ジョイントカードを既に発行していたOMCカードとしては、初の銀行キャッシュカード一体型となる。
[編集] イーバンクキャッシュカード
- セブン銀行、郵便貯金ATMを利用した普通預金の入出金ができる。口座開設と同時の申し込みはできず、口座開設後インターネット取引で申し込む。発行手数料は1,050円(ただし、申込時点における普通預金および定期預金の合計残高が10万円以上の場合は無料)。なおカード発行事務は凸版印刷が代行している。通常郵便貯金からの入金を申し込んで(3週間ほどかかる)一応10万円入れた後このキャッシュカードを作るのが最も安い利用方法であるが、新生銀行にも口座を持っているのであれば、まず新生銀行の口座へ10万円を入金し、「新生パワーダイレクト」(預金額に関わらず、月5回まで他行宛て振込手数料が実質無料)でイーバンク銀行の口座へ振り込んで残高を10万円にしてからキャッシュカードの発行申し込みをするという方法もあり、そのほうが発行までかかる時間を短縮できる。
[編集] イーバンクマネーカード(仮)
-
- このほか2007年度にVISA提携デビットカード「イーバンクマネーカード(仮称)」の発行を予定している(同社プレスリリース(2006年8月2日))。
[編集] 過去に発行していたキャッシュカード
[編集] イーバンクカードニコス
- 2003年6月30日から2007年1月31日までの申込分に発行していたカードで、イーバンクキャッシュカードの機能のほかクレジットカード(ニコスカード)として利用できる。口座開設申し込みと同時に申し込みできた。入会金・年会費・カード発行手数料は無料。VISA提携カードとして海外での利用が可能。既存の利用者は2007年7月31日までは、従来通り利用可能。その後は、クレジット部分の有効期限到来時に利用者に何かしらのカードへの切替等の案内が送付される予定(現在のNICOSカードの契約が強制解約になるか、三菱UFJニコス(ないしは、秋田ニコスなどの地域会社)が発行する他のNICOSブランドのカードに切り換えて引落先を他銀行に変更できるかは現時点で未定)。いずれにせよ、現カードをイーバンクカードOMCに切り換えることにした場合は、再度OMCでのカード入会の審査が行われる。
[編集] 入金
普通口座への入金は、以下の方法による。
[編集] キャッシュカードでの入金
[編集] イーバンクカードOMC・イーバンクカードニコスの場合
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- 個人口座は無料。
- 個人ビジネス口座・法人ビジネス口座は手数料200円。
[編集] イーバンクキャッシュカードの場合
-
- 個人口座は無料。
- 個人ビジネス口座・法人ビジネス口座は手数料200円。
[編集] 通常郵便貯金からの入金
- インターネットや携帯電話を利用して、いつでも希望額を通常郵便貯金からの引落しでイーバンクへ入金できる。手数料は無料。なお、個人ビジネス口座はこのサービスを利用できない。
- 入金手続きはイーバンクにログインして行う。受付後、預金者の通常貯金へ自動払込み請求が行われイーバンク口座へ入金されるのは翌日以降最初の郵便貯金営業日の17:00以降となる。
- あらかじめ利用者本人の通常郵便貯金を登録する「自動払込利用申込書」をイーバンクに提出する必要がある。
[編集] 他行からの振込入金
- イーバンク銀行は2006年1月より全国銀行データ通信システムに直接接続しているため、他行からイーバンク銀行の口座に対し、支店名(支店番号)と口座番号で直接振り込めるようになった。
- なお、2007年2月より口座確認業務についてBANCSと提携しており、他行(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、みずほコーポレート銀行、埼玉りそな銀行、セブン銀行、シティバンク,エヌ・エイ)のATMやインターネットバンキングからイーバンク銀行口座宛に振込を行う場合には、受取人口座のオンライン照会が行われるため、受取人の口座名義が表示されるようになった。また、イーバンク銀行口座から上記各行への振込の際にも、同様に口座名義が表示される。ただし、上記以外の銀行からの振込には口座番号のほか受取人の口座名義を都度「カナ」で入力する。誤振込や相手先口座不存在などの事故を防ぐため、正しい相手先口座の入力に注意が必要である。
[編集] ゴールドラッシュプログラム
- 直接接続開始と同時に、他行から振込入金があった個人口座の預金者に対し、特典として件数ごとに所定の金額を支払う「ゴールドラッシュプログラム」が開始された。
- 2006年1月開始時点では月2~5回の振込入金に対しては1件あたり20円、6回以上に対しては1件あたり25円が支払われる。法人向けにも類似のプログラムがある。これは全銀ネットへの加盟により、従来イーバンク側に受取手数料のなかった他行からの振込について、新たに同社へ支払われる事となった仕向先銀行への都度手数料配当分の一部を預金者へ還元する形で行われている。
[編集] 振込入金口座による入金
- イーバンク銀行名義(口座の開設者名義ではない)の別の銀行の振込入金口座へ振込。当日付の振込の場合は当日の午後6時以降にイーバンク銀行口座へ入金される。かつては、個人口座の場合で毎月1回目の入金に限り、3万円以上の場合は210円、3万円未満の場合は105円のキャッシュバックサービスがあったが、2005年5月受付分をもって終了した。振込入金口座は口座開設時に入金専用の振込入金口座を選択する。開設後の変更は不可。
なお、りそな銀行イーバンク支店は現存しない。
[編集] 出金
イーバンク口座からの出金は、以下の方法による。
[編集] キャッシュカードでの出金
[編集] イーバンクカードOMC・イーバンクカードニコスの場合
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- 個人口座
- 〈セブン銀行〉 利用回数・金額に関係なく無料。
- 〈郵便貯金ATM〉 月5回まで無料。6回目からは手数料200円。
- 個人ビジネス口座・法人ビジネス口座 手数料200円となる。
[編集] イーバンクキャッシュカードの場合
-
- 個人口座
- 〈セブン銀行〉 利用回数・金額に関係なく無料。
- 〈郵便貯金ATM〉 手数料200円。
- ただし前々月の月末合計残高(普通預金および定期預金)が5万円以上の場合、またはカード申込月から翌々月までの期間に該当する場合は月3回まで無料となる。
- 個人ビジネス口座・法人ビジネス口座 手数料200円となる。
[編集] 他の金融機関への振込
- 他の金融機関※へ振込。受付が月~金曜日(平日)の場合、15:00までに手続きされたものは当日付け入金。同日の15:00以降および土休日の手続きの場合、市中銀行の翌営業日付けで入金。なお、預金者と同一名義の他行等口座(登録制)とそれ以外の口座とでは、一日当たり振込限度額が異なる。
- 個人口座・個人ビジネス口座 手数料160円。
- 法人ビジネス口座
- 〈振込金額3万円未満〉 手数料160円。
- 〈振込金額3万円以上〉 手数料250円。
-
- ※ここでいう「金融機関」とは、全銀ネット加盟先金融機関をいい、郵便貯金・郵便振替は含まれない。
[編集] 通常郵便貯金への出金
- インターネットや携帯電話を利用してイーバンク口座から出金し預金者の通常貯金へ入金。イーバンク受付後実際の入金は受付翌日以降最初の郵便貯金営業日の16:00以降となる。なお、個人ビジネス口座はこのサービスを利用できない。
- 個人口座 手数料100円。
- 個人口座の場合あらかじめ預金者と同名義の郵便貯金記号番号をイーバンク銀行に登録する必要がある。
- 法人ビジネス口座 手数料250円。
[編集] マネックス証券への出金
即時入金サービス「イーバンクデビット」を利用して、イーバンク口座から出金しマネックス証券の口座へ入金(即時引き出し可)することができる。同口座からはさらに、あらかじめ登録してある銀行口座(りそな銀行、三菱東京UFJ銀行、みずほコーポレート銀行、三井住友銀行の内いずれか)への入金(翌営業日か翌々営業日)も可能である。これらの資金移動の手数料は全て無料である。なおマネックス証券の口座と異なる名義口座からの送金は禁止されている。
[編集] 振込
イーバンクはインターネット環境による電子決済を業務の中核にしており、パソコンや携帯電話等から低廉な料金で利用できる。なかでもイーバンク口座相互間は無料(法人口座は一律50円)で24時間即座に送金でき特に便利であるほか、全銀ネット加盟によりイーバンク口座から全国のほぼ全ての金融機関へ振込できる。
[編集] イーバンク本支店宛
- 保守時間帯を除き、手続き後即時に相手先入金となる。
- 手数料
- 個人口座・個人ビジネス口座は無料。
- 法人ビジネス口座は手数料50円。
- 手数料
[編集] 他の金融機関宛
- 上記、他の金融機関への振込参照。給与受取特典も適用となる。
[編集] メルマネ(電子メール送金)
受取人の電子メールアドレスを指定する方式の送金サービス。送金人が受取人の口座を指定することは不要である。また受取人への告知メールには500字までの文章を添えられる。
- 送金人(イーバンク預金者)の手続きにより受取人へ電子メールが送付され、受取人は送付されたメールに付記されたイーバンクのウェブサイトで自分の預貯金口座(イーバンク・他の金融機関・郵便貯金とも可能)を指定してイーバンクからの振込により受領する。
- なお、受取人もイーバンク預金者の場合は受取手続きなく即時にイーバンク口座へ入金(および告知メールの送付)できるが、この場合は予め受取人がイーバンクに登録しているアドレスを指定する必要がある。
[編集] 手数料
- メルマネの送金手数料は、送金先がメールアドレスを登録(または仮登録。以下同じ)しているイーバンク預金者であるか否かによって異なる。
- 登録先アドレスの場合
- 送金人の手数料
- 〈個人口座〉 無料。
- 〈個人ビジネス口座・法人ビジネス口座〉 手数料105円となる。
- 受取人の手数料は無料。イーバンク口座での受取となる。
-
- 登録先でないアドレスの場合
- 手数料※送金人負担・受取人負担の2種類がある。
- 送金人負担の場合
- 〈個人口座〉 手数料100円となる。
- 〈個人ビジネス口座・法人ビジネス口座〉 手数料210円となる。
- 受取人の手数料は無料。
- 受取人負担の場合
- 〈個人口座〉 送金人は無料。
- 〈個人ビジネス口座・法人ビジネス口座〉 送金人の手数料105円。
- 受取人の手数料はいずれも100円となる。
-
- ※受取人の指定する入金先のいずれか(イーバンク・他の金融機関・郵便貯金)にかかわらず一律の料額である。
[編集] 口座維持手数料
- 個人口座・個人ビジネス口座・法人ビジネス口座ともに無料。
[編集] 預金金利
- 普通預金金利 0.35%(個人口座)、0.20%(ビジネス口座)
- 定期預金金利
- 100万円単位 1ヶ月 0.42%, 3ヵ月 0.44%, 6ヵ月 0.52%, 1年 0.67%, 2年 0.76%, 3年 0.86%, 5年 0.90%
- 10万円単位 1ヶ月 0.37%, 3ヵ月 0.39%, 6ヵ月 0.47%, 1年 0.62%, 2年 0.71%, 3年 0.81%
- 新型定期預金金利
- 満期特約定期預金(パーカッション10)
預入期間:10年(5年に短縮される可能性があります)。金利 1.6%(当初5年間) 1.8%(満期)
-
- 為替特約定期預金(モーツァルト)
預入期間: 6年 金利 1.1% (上乗せ金利4.0%)
(出典:イーバンク銀行サイト。2007年4月9日以降現在まで。なお、定期預金、新型定期預金は、個人口座のみ)
[編集] 利息付与時期
普通預金の利息付与は、3月・9月の末日付けで行われる。
[編集] 外貨預金
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[編集] 投資信託
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[編集] 主な株主
- GMOインターネット株式会社
- 住友商事株式会社
- 株式会社インボイス
- 株式会社インデックス
- 大和生命保険株式会社
- 九州電力株式会社
- GEコンシューマー・ファイナンス株式会社
- 三井住友海上火災保険
ほか
[編集] 子会社
- イーバンクシステム株式会社
- イーバンク・キャピタル・マネジメント(ケイマン)リミテッド