ジョルジュ・ドン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョルジュ・ドン(スペイン語読みでは『ホルヘ』- Jorge Donn, 1947年9月25日-1992年11月30日)はアルゼンチン生まれのバレエ・ダンサー。ブエノスアイレスのロシア移民の家庭に生まれ、幼時からバレエをはじめる。長じてヨーロッパに渡り、1963年に、モーリス・ベジャールの20世紀バレエ団に入団、ほどなくして主役を踊るダンサーとなった。1976年からは20世紀バレエ団の芸術監督の地位につき、さらに1988年自身が主催するヨーロッパ・バレエ団を結成するが、エイズに冒され、1992年に死去した。
『火の鳥』『ディオニソス』『ニジンスキー・神の道化』など数々の作品で評価を得たが、彼の代表作はなんといってもモーリス・べジャール振り付けの『ボレロ』である。1981年にはクロード・ルルーシュ監督の『愛と哀しみのボレロ』に出演、一躍、世界でもっとも有名な男性バレエダンサーのひとりとなった。