スカーレット・ウィザード
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スカーレット・ウィザードは、茅田砂胡作の長編SF小説。イラストはきがわ琳(現:忍青龍)。
目次 |
[編集] 物語の概要
海賊王の異名を持つ一匹狼の船乗りケリーのもとに、奇妙な仕事が舞い込む。依頼主は宇宙のエネルギーと情報を一手に担うクーア財閥の女王ジャスミン。一年間だけ偽装結婚してくれという彼女に対して、ケリーは自分を捕まえることが出来たら、という条件を提示するが…。異色の宇宙恋愛物語。
[編集] 登場人物
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
- ケリー・クーア
- 『海賊王(キングオブパイレーツ)』の異名を持つ宇宙一の船乗り。通称キング・ケリー。王と呼ばれるにも関わらず配下を持たない一匹狼であることでも有名。絶世の美男子。右目は義眼で相棒のダイアナが開発したスパイ・アイになっている。出自に秘密があり、彼の過去を知るものは例外なく消されて来た。ジャスミン曰く、「殺しても死なない男」「本当だったら5回は死んでいるはずの男」。10時間のドッグファイトの末にジャスミンに追いつかれ婚姻届にサインすることになる。
- ジャスミン・クーア
- 宇宙最大の企業クーア財閥の『女王』にして、無敵の戦闘機乗り。連邦軍の元同僚からは魔法使いと呼ばれる。父の遺言のために結婚を余儀なくされるが、彼女が選んだのは裏社会で最も名高い海賊王であった。190cmを越える長身を誇り、同じく長身のケリーと並ぶと目立つことこの上ない。威風堂々、迫力満点。世間で言われるような女らしさとは無縁だが、彼女を深窓の令嬢と勘違いしている人間は多い。愛機はクインビー。
- ダイアナ・イレブンス
- ケリーの相棒。宇宙船『パラス・アテナ』の自我を持つ感応頭脳。一般の感応頭脳が危険な操船を自動的に拒絶するのに対して、彼女は自分の判断に基づいて飛ぶことが出来る。通称クレイジー・ダイアン。普段は金髪美人のホログラムで自己を投影しているが、お茶目な性格でよく衣装を変える。何も知らない人間は彼女がホログラムに過ぎないとは気がつかないほど精緻に表現されている。さる天才科学者の頭脳が母体となっており、機械の記憶力とも相俟って単独で様々な分野を網羅する才媛。ケリー曰く、「世間の三世代くらいは先をゆく天才」。
[編集] 作品リスト
- スカーレット・ウィザード1 中央公論新社 1999年7月25日初版
- スカーレット・ウィザード2 中央公論新社 1999年11月25日初版
- スカーレット・ウィザード3 中央公論新社 2000年7月25日初版
- スカーレット・ウィザード4 中央公論新社 2000年11月25日初版
- スカーレット・ウィザード5 中央公論新社 2001年4月6日初版
- 外伝 天使が降りた夜 中央公論新社 2001年11月25日初版