暁の天使たち
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暁の天使たち(あかつきのてんしたち)は茅田砂胡作の、全8巻のノベル。デルフィニア戦記に登場するリィ・シェラ・ルウの、元の世界に戻ってからの話。完結済みで、その後はクラッシュ・ブレイズに続く。
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[編集] 世界
スカーレット・ウィザードの約50年後の宇宙空間。
[編集] 登場人物
- リィ(グリンディエタ・ラーデン/ラーデンガー・エディ・グリンディエタ)
- 両親から与えられた名前はエドワード・ヴィクトリアス・ヴァレンタイン。生まれてすぐに、ルウによって黒い狼に預けられ、自分のことを狼だと思っていた。グリンディエタ・ラーデンは相棒であるルウに与えられたラー一族の名。親しい人からはリィ、ルウからはエディと呼ばれる。ルウをルーファと呼ぶ。また、金色狼(ゴールデン・ウルフ)、ボンジュイの黄金の戦士、と呼ばれることも。ルウの相棒。「白い太陽」。(相棒という意味に関しては下に記載)
- ルウ(ルーファセルミィ・ラーデン/ラーデンガー・ルーファ・ルーファセルミィ)
- リィの相棒。惑星ボンジュイで生まれたラー一族のひとり。ラー一族の中でも異端者。闇の神であるとされ、ラー一族からも恐れられている。リィをエディと呼び、リィにルーファと呼ばれる。「闇」。
- シェラ(シェラ・ファロット)
- デルフィニア戦記の世界からルウによってこちらの世界に来た元暗殺者。現在はリィに心酔しており、リィとルウだけがシェラの行動を決定できる。「銀の月」。
- レティ(レティシア・ファロット)
- シェラと同じ世界から来た。同じく元暗殺者。ファロット一族と呼ばれる。「黒い太陽」。
- ヴァンツァー(ヴァンツァー・ファロット)
- 同じくファロット一族の暗殺者。「新月」。
- アーサー(アーサー・ヴァレンタイン)
- リィの血統上の父親。コーデリア・プレイス州知事。
- マーガレット
- リィの血統上の母親。リィをルウに預けると約束した。
- ジェム(ジェームズ・マクスウェル)
- リィたちの同級生。ダンの息子。
- ダン(ダン・マクスウェル)
- ジェムの父親。ケリーとジャスミンの息子。14歳の時に、クーア財閥を継ぐ事を嫌って家を飛び出し、宇宙船乗りになった。マクスウェル運送の社長兼船長。船名は「ピグマリオン」。
- ケリー(キング・ケリー/ケリー・クーア)
- スカーレット・ウィザードの主人公。元宇宙海賊で、身長2m近い大男。船名は「パラス・アテナ」。本作品の中盤から登場。通称キング。
- ジャスミン(ジャスミン・ミリディアナ・ジェム・クーア)
- スカーレット・ウィザードの登場人物。クーア財閥3代目統帥。愛機は戦闘機の「クインビー」。本作品の途中から登場。通称クイーン。
- ダイアナ(ダイアナ・イレヴンス)
- ケリーの宇宙船「パラス・アテナ」の感応頭脳。機械とは思えないほど人格があり、普通の感応頭脳よりとても優秀。
[編集] 伴侶
ラー一族の掟で、互いを自分の半身とみなす契約。 甲と乙が契約を結び、甲に加えられた危害に対する復讐を乙にも認めるというもの。 つまり、リィに何らかの危害を与えた人物にルウが復讐でき、ルウに危害を加えた相手にはリィが復讐できる。 また、相棒同士は本名を交わし、以降その名前で呼びあうことを許される。他の何人たりともその名前で呼ぶことは許されない。
[編集] 作品リスト
中央公論新社より刊行。カッコ内は発売日。
- 暁の天使たち(2002年3月25日)
- 神々の憂鬱 暁の天使たち2 (2002年7月25日)
- 海賊王の帰還 暁の天使たち3 (2002年11月30日)
- 二人の眠り姫 暁の天使たち4 (2003年3月25日)
- 女王と海賊 暁の天使たち5 (2003年7月25日)
- 天使の舞闘会 暁の天使たち6 (2003年11月25日)
- 外伝1 舞闘会の華麗なる終演(2004年3月25日)
- 外伝2 天使たちの華劇(2004年7月25日)