スコットカタログ
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スコットカタログ(Scott catalogue)とは、アメリカ合衆国のスコット出版が毎年発行している世界中の郵便切手を収録したカタログ(図鑑)である。
[編集] 概略
最初にスコットカタログが発行されたのは1868年9月にニューヨークの切手商であったJ・W・スコットの手によってであった。このカタログは切手のタイトルと発行年月日、印刷の色や評価額が記載されており、整理番号が個々に付けられている。この整理番号は「スコット番号」と呼ばれ、アメリカだけでなく世界中の切手商および切手収集家が使用している。
[編集] 収録国
スコットカタログは英語で編集されており、世界で発行された膨大な数の切手(デザイン図も一部白黒で掲載されている)が収録されている。そのため、2006年発行のカタログは電話帳サイズの6巻セットであった。また、近年ではCD-ROM(画像はカラー)媒体でも発売されている。
収録国は、ほぼ世界中の切手を収録しているが、例外もある。郵便に使用する目的でなく収集家目的に濫発したアラブ首長国の構成国が1960年代に発行したような土候国切手は収録されていない。
また、アメリカ政府が「敵性国家」に指定して郵便切手の輸入を禁止している場合には掲載されていない。かつての北ベトナムや中華人民共和国などは、1970年代まで収録されていなかった。 ただし、キューバについては評価額を記載せずに採録するなど、方針は不統一であった。 また現在でもイランも禁輸措置移行は評価額を記載していないほか、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の切手も最近まで収録していなかった。
スコットカタログのように世界中の切手を収録したカタログには、他にイギリスのギボンズカタログやドイツのミッヘルカタログ、フランスのイベールカタログなどがある。