スターシャ
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スターシャは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する、架空の人物。イスカンダルを統治していた王家の末裔で最後の女王。(声:平井道子(『宇宙戦艦ヤマト』)、上田みゆき(『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』、『ヤマトよ永遠に』)
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[編集] 宇宙戦艦ヤマト
地球へ妹サーシャを派遣して、ガミラスの攻撃によって放射能汚染で瀕死状態の地球に、外宇宙航行が可能になる波動エンジンの設計図と、放射能を除去することが出来るコスモクリーナーDをイスカンダルまで取りに来るようにというメッセージを送った。サーシャは地球に向かう途中火星に不時着し死亡したが、設計図とメッセージは「宇宙戦士訓練学校」の訓練生古代進と島大介により回収され、地球にもたらされる。
サーシャの死により、スターシャはイスカンダル星の最後の住民となる。
当初より「はるばるイスカンダルまでやって来させ、あなた方(地球人)の勇気と力を試す」方針のため、ヤマトの航海そのものを物質的に支援することを憚っていたが、ヤマトが不可抗力からマゼラニック・ストリームの異次元断層に落ち込み、偶然遭遇したドメル艦隊に追撃される中、頼みの波動エンジンが機能を失った時に限って救いの手を差し伸べ、次元羅針盤に脱出進路を伝達すると共にエンジン再始動を援助。絶体絶命の窮地からワープによる脱出を可能たらしめた。(この次元羅針盤は、その後も何度となくヤマトの進むべき進路を指し示し、航行の一助となった)最終的にイスカンダルに到着したヤマトに、メッセージの約束通りコスモクリーナーDの部品を渡した。ガミラスによってガミラス本星へ移送途中に遭難した古代守を保護しリハビリに務めさせるうち、2人は恋に落ち、後に娘サーシャをもうけた。
映画が初公開された際のバージョンでは、ヤマトがイスカンダルに到着した時には既に死亡しており、コンピューターに残された映像でヤマトの乗組員達の前に現れ、コスモクリーナーDの部品を渡している(その為、古代守も登場しない)。
[編集] 宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち
特殊資源物質イスカンダリウムを星間戦争のエネルギー源にしようとする暗黒星団帝国から守るため、イスカンダルから夫「古代守」と娘「サーシャ」をヤマトに避難させ、残った自分はイスカンダル星と共に自爆する。
[編集] 名前表記の変遷
宇宙戦艦ヤマトの第1作目では「スターシア」と表記され、劇中でもそのように発音された。原案では「スターシァ」と設定されていたのだが、放送当時は小文字の「ア」を用いた表現は稀であったために、大文字「ア」に置き換えられた。その後は小文字「ヤ」に変更されたものが定着した。
[編集] ゲーム中の描写
[編集] 宇宙戦艦ヤマト イスカンダルへの追憶(PS2ゲーム版「新たなる旅立ち」)
この作品では、イスカンダル星は、ガミラスのマイクロブラックホール技術で軌道を安定させ、イスカンダルは健在、スターシャも円満に生存している。後の「暗黒星団帝国の逆襲」「二重銀河の崩壊」(本編「ヤマトよ永遠に」に相当)二作品でも生存していることになっており、古代守との娘「サーシャ」もゲームの進め方で生存する結末と殉職する結末の二通りのエンディングがある。