イスカンダル (宇宙戦艦ヤマト)
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イスカンダル (Iscandar) は、日本のアニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場した架空の惑星。 沖田率いるヤマトクルーが放射能除去装置コスモクリーナーDを手に入れるために向かった。
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[編集] 惑星の特徴
地球からの距離は148000光年、大マゼラン星雲サンザー太陽系第8番惑星で、軌道半径は約3億キロ。直径は1万6,600km。宇宙空間からの外観は非常に美しく、実際に大気組成や動植物などの生態系は地球と酷似している。なお、地表面の大半が海で覆われており、陸地はごくわずかである。
しかし、その外見とは裏腹にガミラス同様死期が迫った年老いた惑星である。既に惑星全体が極めて不安定な状態にあり、陸地が極めて少ない地形も地殻変動によって大陸の殆どが海に没した結果である。
ガミラス本星とは二重惑星である。イスカンダル特有のイスカンダリウムという資源を豊富に埋蔵している。
[編集] イスカンダルの歴史
イスカンダルはかつてガミラス帝国以上の科学力を誇っており、ガミラス本星もイスカンダルの植民星のような星であったが、科学力の高さゆえに戦乱で滅んでしまった。滅んだ後は中立国家として沈黙を守り、王族の生き残りであるスターシャとサーシャの姉妹のみが暮らしていた。ガミラス同様、惑星イスカンダルにも死期が迫っているが、侵略という形で生存の道を模索したガミラスとは異なり、星と運命を共にする道を選んだようである。スターシャも沖田の地球に来ないかとの提案を拒否している。絶大な科学力を誇っていた名残として「波動エンジンを搭載した宇宙戦艦」「コスモクリーナーD」などの設計図がある。なお、文明が滅んでいるイスカンダルではそれらを組み立てるすべはない。暗黒星団帝国が襲来した際、スターシャによって惑星そのものが爆散して完全に滅んだ。
[編集] イスカンダル人
イスカンダル人は幼少期の成長が非常に早く数年で成人する。成人後はきわめて長命であるようだ。イスカンダル人の男性は登場していないので不明だが、女性は金髪で非常に美しい。地球人類の祖であるので、地球人類との混血児も生まれる。超能力を備えており、特にテレパシー能力が高い。スターシャとサーシャのみが純粋なイスカンダル人であるが、スターシャと古代守との娘のサーシャ(真田澪)も強くイスカンダル人の特徴を受け継ぐ。
[編集] デスラーはなぜイスカンダルを滅ぼさなかったか
ヤマト建造のきっかけとなった「波動エンジンを搭載した宇宙戦艦の設計図」を地球に送るなど反ガミラスの姿勢を鮮明にしてもデスラーがイスカンダルを滅ぼそうとしなかったのは、
①イスカンダル人の超能力が恐ろしかったから
②下手に攻撃してイスカンダル星が爆発するとガミラス本星も滅ぶから
③イスカンダルに古代兵器が隠されている(シャルバート星のように)と思っていたから
などが考えられるが、一番は「デスラーがスターシャに惚れていたから」という個人的理由が大きいと思われる。
[編集] 補足
アラビア語などでギリシア語の「アレクサンドロス」に対応する人名としてイスカンダル(Iskandar)があるが、宇宙戦艦ヤマトのイスカンダルのラテン文字綴りはIscandarである。
日本コロムビアから発売されている「交響組曲宇宙戦艦ヤマト」の曲名表記によれば、「イスカンダル」の綴りはISKANDALLとなっている。 同様にスターシャの綴りはSTASHA、サーシャはSASHIAとなっている。
(参考 :英語版Wikipediaの宇宙戦艦ヤマト)
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