スパルタンX (ゲーム)
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ジャンル | アクションゲーム |
対応機種 | アーケード[AC] ファミリーコンピュータ[FC] プレイステーション[PS] セガサターン[SS] |
開発元 | アイレム |
発売元 | アイレム FC:任天堂 PS:アイマックス SS:アイマックス |
人数 | 1~2人 |
メディア | FC:320Kbitカセット PS:CD-ROM1枚 SS:CD-ROM1枚 |
発売日 | AC:1984年 FC:1985年6月21日 PS:1996年4月26日 SS:1996年4月26日 |
価格 | FC:4900円(税抜) |
売上本数 | FC:約142万本 |
スパルタンX(-エックス)は、アイレムより発売されたゲームソフトである。
1984年にアーケード用の横スクロール格闘アクションゲームとして発売された。
またこれを、任天堂が1985年6月21日にファミリーコンピュータ用ソフトとして移植、発売した。
[編集] 作品解説
ゲームは、主人公トーマスを操作して、左右、しゃがみ、ジャンプによる移動と、パンチとキックを組み合わせて敵を倒しながら進み、その階のボスを倒してシルビアの所までたどり着くのが目的。階をクリアする前に体力がなくなるか制限時間が切れるとミスとなりトーマスの残り人数が減る。逆にスコアが5万点を超えるとトーマスの残り人数が1つ増える。トーマスの残り人数が無くなるとゲームオーバーとなる。
ステージは全5階で構成され、奇数階は左方向、偶数階は右方向へと進む。奇数階は主に人間の敵が次々とあらわれ、偶数階は様々なトラップが仕掛けられている。各階にはそれぞれ最後にボスが待ち受けており、1階は棒術使い、2階はブーメラン使い、3階は怪力男、4階は妖術使い、5階はMr.Xとなっている。5階をクリアーするとシルビアを助けることができ、一応のエンディングをむかえる。この構成は映画のストーリーとは全く異なり、一部の登場人物の名前以外共通点は無い。どちらかというとブルース・リーが主演した映画「死亡遊戯」に近いものになっている。
一旦クリアーしても1階に戻り、少し難易度が上がったステージをシルビアを助け出すため進む、ということを繰り返すことになる。だがこのシンプルさが当時のファミコン少年たちにうけ、一大ブームを巻き起こした。
ファミコン版の合成音声はかなり独特なものであり、インターネットのフラッシュでネタとして扱われることがよくある(特に棒術使いやMr.Xなどにやられた時に出る笑い声)。
[編集] その他
当時コロコロコミック(小学館)にて連載されていたマンガ、ファミコンロッキー(著:あさいもとゆき)にアルファベットの「X」の順番である24周目の5階のボスを倒すと恋人であるはずのシルビアが敵として襲い掛かってくるという実際には起こらないことが描かれたが、これが実は真実であるというデマが流れたのも、当時の少年達にとっては有名な話である。
ジャッキー・チェンがプレイステーションの自身のアクションゲームのプロモで来日した際、このゲームの話題が出て、使用権がジャッキー自身には知らされていなかったため、「金を寄こせ」というジェスチャーで手を差し出す、というハプニングが発生した。(本当はジャッキーは冗談としてそのジェスチャーをした)
映画を見ればわかるが、タイトルと主人公の名がトーマスという以外、ゲームと映画の内容に全く接点がない。これは、映画の内容を知らずに先行してゲームを作ったため。ゲームのポスターは映画のスチールを使用しており、さらに違和感がある。
[編集] 続編・移植版
- 1985年、アスキーがMSXの移植版、「聖拳アチョー」を発売した。タイトルが変更になった理由としては、日本での劇場公開とほぼ同時に、ポニーが同名の「スパルタンX」というアーケード版とは違うゲームを発売したため。
- アイレムが後に出した「ビジランテ」は本作の流れを汲む作品である。
- 1996年には『アイレムアーケードクラシックス』にアーケード版が収録されプレイステーション、セガサターンでアイマックスから発売されている。(「ジッピーレース」・「10ヤードファイト」とのカップリング)
- 2007年2月6日からはWiiのバーチャルコンソールで「ビジランテ」が配信される。要Wiiポイント600。