スポーツ仲裁裁判所
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スポーツ仲裁裁判所(スポーツちゅうさいさいばんしょ、CAS: Court of Arbitration for Sport)とは、国際オリンピック委員会 (IOC: International Olympic Committee) によって1984年設立され、スポーツで起きたトラブルを一般社会の裁判所ではなく、スポーツ界の枠内で解決をめざすことを目的とした一審制の独立機関のことである。
「裁判所」という名前であるがその判断は裁判ではなく仲裁判断であるから、誤訳とも言える。
1994年にIOCから独立、スポーツ仲裁裁判所を運営するスポーツ仲裁国際理事会 (ICAS: The Internatinal Council of Arbittration for Sport) が設立された。
本部はスイスのローザンヌにあり、仲裁人は世界85カ国、250人強のスポーツ知識のある法律専門家で構成される。
CASでは、ドーピングを巡る裁定、競技結果の判定、出場資格の認定、等を仲裁する。
日本では、日本水泳連盟のシドニーオリンピック代表の選考基準が不明瞭であることを提訴した、千葉すずの事例がある。
[編集] 関連項目
- 日本スポーツ仲裁機構(日本のスポーツ仲裁裁判所)
- 世界アンチ・ドーピング機関
- 日本アンチ・ドーピング機関