スリーフットライン
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スリーフットラインとは、野球場に引かれている区画線の1つである。
[編集] 定義
スリーフットラインは、本塁・一塁間(90フィート、約27.4m)の中点にあたる、本塁から45フィート(約13.7m)の地点から一塁方向へ、ファウルラインと平行に、ファウルグラウンドに引かれている線である。その長さは48フィート(約14.6m)であり、一塁から3フィートだけ外野側に延びている。ファウルラインとの距離は3フィート(約91.4cm)である。
スリーフットラインとファウルラインとで作られたレーンをスリーフットレーンといい、打者走者が本塁・一塁間の後半を走るに際しては、スリーフットレーンをその走路とすることとされている。ここで、スリーフットライン及びファウルラインはスリーフットレーンの一部であるので、線上も打者走者の走路とみなされる。
[編集] 概要
一塁に対して守備が行われているときに、打者走者がスリーフットレーンの外(ファウルラインよりもフェアグラウンド側またはスリーフットラインよりもファウルグラウンド側)を走って、一塁への送球を妨げたり、打球を処理しようとしている野手の妨げになったと審判員が判断した場合、打者走者は守備妨害が宣告されてアウトになる。
ただし、打球を処理しようとしている野手を避けるためにスリーフットレーンの外を走ることは差し支えない。また、打球が長打となり打者走者が一塁を回ろうとするときには、打者走者はしばしば外側に膨らんでスリーフットラインの外側を走るが、これもありふれたこととされている。