スリー・トゥ・ザ・パワー
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スリー・トゥ・ザ・パワー | ||
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3(スリー) の アルバム | ||
リリース | 1988年 | |
録音 | 1988年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 38:03 | |
レーベル | ゲフィン | |
プロデュース | カール・パーマー/ロバート・ベリー |
スリー・トゥ・ザ・パワー (3...to the power of three) は、3(スリー)のアルバム(原題は、ジャケットに大きく「3」と書いてあり、右端に「...TO THE POWER OF THREE」と書いてある)。メンバーはキース・エマーソン、カール・パーマー、ロバート・ベリーの3人。
[編集] 収録曲
- 基本の曲
- トーキング・アバウト
- ラヴァー・トゥ・ラヴァー
- チェインズ
- デスデ・ラ・ヴィダ
- ラ・ヴィスタ
- フロンテラ
- サングレ・デ・トロ
- 霧の8マイル
- ランナウェイ
- ユー・ドゥ・オア・ユー・ドント
- オン・マイ・ウェイ・ホーム
[編集] 内容
ELPの再編を目指した前作(形としては違うバンドなので年表には未記載)「エマーソン・レイク・アンド・パウエル (アルバム)」と比べると、方向性が違う事が感じられる。ロバート・ベリーが作った曲が半数を占めているが、それらはトレヴァー・ラビンやボン・ジョヴィを彷彿とさせる様なメロディ重視のポップ・ロックが基本で、そこにキース・エマーソン流のシンセサイザーを主体としたアレンジがなされている、という仕上がりである。キース・エマーソンが作曲した作品もあるが、ELPらしいアクロバット感覚の速弾き演奏やモーグ・シンセサイザー独特のサウンドは無く、映画音楽に用いていた曲想が大半を占めている。
[編集] 評価
アメリカでは最高97位。メンバーの知名度を考慮すると、商業的には失敗だったと断定して差し支えないと思われる。このメンバーと方向性では「商売」にはならないという解答が出され、バンドはツアー後に解散した。音楽的にも、特に評価されたという形跡は見当たらない。