セント・マーチン島
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
フランス語サン・マルタン島(Saint Martin)、オランダ語シント・マールテン島(Sint Maarten)は、カリブ海は小アンティル諸島のリーワード諸島にある島で、フランス領とオランダ領に分割されている。なおフランス語と同綴りの「セント・マーティン」は英語名である。 海岸は出入りが多く、山地が島の中央から南に延びており最高峰はフランス領側にあるパラダイス山 (424m)。フランス領側の島北東部の周囲にはティンタマール島などの小島も含む。 フランス領側はフレンチ・サイド (French Side)、オランダ領側はダッチサイド (Dutch Side) と呼ばれる。
セント・マーチン島の面積は88Km²で、フレンチ・サイドは54km²、人口は31.397人、中心地はマリゴで、ダッチ・サイドは34km²、人口は35,000人、中心地はフィリップスバーグである。
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[編集] 歴史
1492年、コロンブスの第2回航海時に発見されるまでは、島には、先住民のカリブ族とアラワク族が住んでいた。1640年からスペイン人が入植し、17世紀に、フランス人とオランダ人も入植しはじめる。1648年に島はフランス領とオランダ領に分割される。1763年にフランス領側のマリゴとオランダ領側のフィリップスバーグがそれぞれフランス領側のフレンチ・サイドとオランダ領側のダッチ・サイドの中心地として栄えるようになり、ダッチ・サイドはオランダ領アンティルに属しフレンチ・サイドはサン・バルテルミー島と共にグアドループに属する様になる。
[編集] 経済
経済は塩を生産し、綿花・家畜を輸出、観光業も盛ん。
[編集] 交通

島内に空港は2つある。フレンチ・サイドのル・エスペランサ空港とオランダ領側(ダッチ・サイド)のプリンセス・ジュリアナ国際空港である。オランダ領側のジュリアナ国際空港は国際線空港で、規模が大きい。プリンセス・ジュリアナ空港は1943年アメリカ軍の飛行場として建設されたのが始まり。この空港のすぐ近くにあるマホ・ビーチは飛行機が通過する真下に位置しているため、飛行機の低空飛行を間近で見られる場所として有名である。
[編集] 住民
フレンチ・サイド、ダッチ・サイド共にアフリカ系黒人が多いが、他にクレオールや白人も多い。 宗教はキリスト教。 公用語はフレンチ・サイドがフランス語でダッチサイドがオランダ語だが、英語も幅広く話すので英語も通じる。
[編集] サン・マルタン島
- サン・マルタン島
- Saint Martin
-
? (域旗) -
公用語 フランス語 地域圏 グアドループ 地方行政区画 グアドループ 中心地 マリゴ 知事 パトリス・ラトロン 面積
- 水面積率54km²
0.26%人口(2002年)
- 人口密度31,397人
590人/km²通貨 ユーロ (EUR)
サン・マルタン島 (Saint Martin) はフランスの呼び名で、島の北部部分がフランス領になっており、フレンチ・サイド (French Side) と呼ぶ。面積は54km²で人口は31,397人、中心地はマリゴ。グアドループに属するフランス領である。
[編集] シント・マールテン島
- シント・マールテン島
- Sint Maarten
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? (域旗) -
公用語 オランダ語 中心地 フィリップスバーグ 元首 ベアトリクス 知事 フランクリン・E・リチャース 面積
- 水面積率34km²
0.26%人口
- 人口密度35,000人
1,029人/km²通貨 アンティル・ギルダー (ANG) 時間帯 UTC -4(DST: 無し?) ccTLD .GP 或は .AN 国際電話番号 599-5
シント・マールテン島 (Sint Maarten) はオランダの呼び名で、島の南部部分がオランダ領になっており、ダッチ・サイド (Dutch Side) と呼ぶ。面積は34km²で人口は35,000人、中心地はフィリップスバーグ。オランダ領アンティルに属するオランダ領である。
ちなみに映画『スピード2』で客船が突っ込むのは、フィリップスバーグの町並みを模したセットである。