ソンティ・ブンヤラガリン
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ソンティ・ブンヤラガリン (Gen. Sonthi Boonyaratglin, (タイ語:พลเอกสนธิ บุญยรัตกลิน, 1946年10月2日 - ) はタイの軍人。2005年からタイ王国陸軍の総司令官を務めている。階級は陸軍大将。2006年9月19日に発生したクーデターの指導者と目されている。シャイフ・アフマドの子孫と言われており、シーア派のムスリムである[1]。
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[編集] 略歴
ソンティは1969年に王立陸軍士官学校を卒業し、陸軍歩兵部隊に配属された。その後順調に昇進し、2005年10月には陸軍の総司令官に任命された。仏教徒が多数をしめるタイにおいて、陸軍総司令官にイスラム教徒が任命されたのは彼が初めてであった。
タイにおいては2005年始めから、タクシン・チナワット首相の支持者と反対者との間で政争が激しさを増しつつあった。1991年に軍と市民との衝突によって多数の死傷者がでたことから、軍においては政治への介入に反対する意見が強く、ソンティも就任後に軍が政争に関わることはないと明言している。ただし、タイ警察士官学校における同級生を軍幹部として昇進させようと試みたタクシン首相の人事に対しては強く反対していた。[2]2006年に予定されていた定例人事異動はこれらの対立によって中止された。
[編集] クーデター
- 詳細はタイ軍事クーデター (2006年)を参照
2006年9月19日に首都バンコクで軍事クーデターが発生した。クーデターは軍幹部により指導されており、新たに発足した民主改革評議会はソンティが暫定首相に任命され、国王ラーマ9世もこれを承認したと発表した。
ソンティ司令官は各国の外交官と会見において、2週間以内に文民から首相を指名し、権力を委譲すること、同じく2週間以内に暫定憲法を制定すること、さらに文民政権により1年間以内に新憲法を制定し、総選挙を実施するとの計画を発表している。[3]
[編集] 参照
- ^ ソンティ・ブンヤラットカリン大将の経歴、 国家安全保障評議会サイト内
- ^ Thai elections: Democracy delayed Asia Times Online
- ^ タイ 国王、クーデター容認 陸軍司令官表明 2週間内に文民首相、西日本新聞、2006/09/21
[編集] 外部リンク
- ROYAL THAI ARMY :::กองทัพบก::: タイ王国陸軍公式サイト
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