タイマー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
タイマーとは、一般的にはあらかじめ設定した時間までの残り時間を表示し(カウントダウン)、残り時間0となった時に、ブザーや発光で設定された時間が経過した事を知らせる装置のことと理解されるが、その他にも計測開始時からの経過時間(カウントアップ)を行うストップウオッチや、定期的に電源をON/OFFしたり、カウントダウンを意識せずにある時刻を設定しておいて知らせる(目覚まし時計)なども含めて、広い意味で時計(日本においてのクロック/ウォッチ)全般のことである。
タイマーとしての単機能製品のほかに、通常の時計の一機能として時間経過を知らせる機能(正時ごとの時報音や、上記の目覚まし機能)、家電機器の動作予約機能、コンピュータ機器の動作上の内部機能として組み込まれているタイマなどが上げられる。
コンピュータにおいては「クロック」とは時計機能そのものではなく、時刻の単位であり内部動作を同期する基準であり、そのクロックを数えることで一定時間の経過を知るタイマ機能が動作する。
目次 |
[編集] 単体のタイマー
- キッチン用
- 24時間繰り返しタイマー
- 表示盤付きタイマー
[編集] 機器組み込み型のタイマー
- カメラ
- 写真を撮影する際、カメラを操作する人も写真に映ることができるよう、一定時間の後にシャッターを作動させるもの。セルフタイマーと呼ばれる。
- ビデオ
- 録画の予約などを設定するため、タイマーが内蔵されている。
[編集] コンピュータ内部のタイマー
- インターバルタイマ
- 一定間隔でCPUに対して割り込みを発生させる機構。一般にコンピュータはリアルタイムクロックで時刻を取得した後はこのインターバルタイマの割り込みを使って内部時刻をアップデートしていく。また、マルチタスクやタイムシェアリングシステムのプロセスを切り換える契機として使用したり、デバイスドライバなどが使用するタイマー(例えば、機器の故障により処理要求がタイムアウトしたと判断するためのタイマなど)の元にもなっている。さらに、オペレーティングシステム内の様々な定期処理(ページ置換アルゴリズム、デーモンの定期的処理など)にも使われる。
- ウォッチドッグタイマ
- コンピュータシステムの正常動作を確認するための機構。オペレーティングシステムがウォッチドッグタイマに対して一定間隔で書き込みを行い、万が一その書き込みが一定回数以上行われなかったときには、システムがハングアップ(具体的にはインターバルタイマからの割り込みがマスクされた状態で動作し続けている)と判断してシステムをリセットする。組み込みシステムなどで使われることが多い。
- タイマ割り込み