ダイナソーJr.
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ダイナソーJr(Dinosaur Jr.) は、アメリカのグランジ・バンド。1983年、マサチューセッツ州ボストン郊外のアマーストにて、ハードコア・パンクバンド、ディープ・ウーンド (Deep Wound) のメンバーだったJ・マスキス (J Mascis) とルー・バーロウ (Lou Barlow) が同バンド解散後に結成した。当初Jrはついてなかったが、同名のバンドが存在したのでJrを加えた。ノイジーなギターサウンドとポップなメロディ、けだるいヴォーカルでグランジ・オルタナティヴブームの最中で好評を博した。
リーダーのJ・マスキスは奇妙な性格で知られ、インタビューやバンドの中でも浮いた言動をとることが多く、他の二人のメンバーに「コイツはいつもこうなんだ。ほっといてやって。」とまで言わしめたほどであった。
マスキスのソロ名義のJ MASCIS+THE FOGのアルバムについても後述する。
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[編集] バイオグラフィー
1985年にニューヨークのインディーズ・レーベル、ホームステッド・レコードからデビューアルバム「Dinosaur」をリリース。のちにソニック・ユースに認められ SSTと契約。2ndアルバム「You're Living All Over Me」および3rdアルバム「Bug」を同レーベルからリリースする(ヨーロッパではブラスト・ファーストからリリース)。その後、バーロウが脱退。ドン・フレミングなどのゲストを迎えて4thアルバム「Green Mind」をレコーディング。バンドはWEA傘下の英ブランコ・イ・ネグロと契約し(アメリカではサイア・レコードと契約)、同アルバムからメジャーからのリリースとなった。その後3枚のスタジオアルバムを発表し、1997年解散。
2006年オリジナル・メンバーで再結成。それに合わせて1st~3rdアルバムがマージ・レコードより、4thと5thアルバムがライノ・エンタテインメントより、それぞれ再発された。
[編集] メンバー
[編集] 初期メンバー
- J・マスキス (J Mascis) - 1965年12月10日生。ボーカルとギター担当。しかしながら元々はドラマーであり、他アーティストの作品にもドラマーとしてゲスト参加したり、また自身のバンドの作品でもしばしばドラムを叩いている。ダイナソーJr解散後はJ MASCIS+THE FOGを結成、後にダイナソーJr再結成。アリソン・アンダースの映画『ガス・フード・ロジング』、『グレイス・オブ・マイ・ハート』の音楽を担当したり、俳優としても出演。またWITCHのドラマーとして参加したり、インドの聖母アンマに捧げたソロ・アルバム『J & Friends Sing and Chant for Amma』なども手がけている。
- マーフ (Murph) - ドラムス担当。Where You Beenのち脱退。
[編集] 途中参加
- マイク・ジョンソン (Mike Johnson) - ベース担当。Green Mindリリース後に加入。
- ジョージ・バーズ (George Berz) - ドラム担当。マーフに代わって加入。
[編集] ディスコグラフィー
- Dinosaur (1985)
- You're Living All Over Me (1987)
- Bug (1988)
- Fossils (1991) Compilations
- Green Mind (1991)
- Where You Been (1993)
- Without A Sound (1994)
- Hand It Over (1997)
- Zombie Worm (2006) best alubum
[編集] J MASCIS+THE FOG
J MASCISの実質ソロ(+THE FOGは本人曰くカッコいいから付けたそう)
- MORE LIGHT (2000)
- FREE SO FREE (2002)