ダフト・パンク
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ダフト・パンク (Daft Punk) は、フランス出身のハウス、テクノ(もしくはニューウェーブ)ユニットである。トーマ・バンガルテル(Thomas Bangalter、1975年1月3日-)とギ=マニュエル・ドゥ・オメン=クリスト(Guy-Manuel de Homem-Christo、1974年2月4日-)の2人組。1994年にシングル『ニュー・ウェイヴ (The New Wave) 』でデビューした。いわゆるフレンチ・ハウスシーンのトップアーティストである。
ライブやミュージック・ビデオクリップでは、ロボコップのような仮面を被って本人達の素顔を公開しないなど、ユニークなセンスも評価されている。
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[編集] 来歴
1987年、パリの学生だったトーマ・バンガルテルとギ=マニュエルは知り合い、2人ともジミ・ヘンドリックスやモータウン・ミュージックといったロックやソウル・ミュージックに興味を持っていたために意気投合する。1990年にはダーリンというバンドを結成し、 ステレオラブのレーベルから数曲をリリースした。ある日、このステレオラブの前座を務めたダーリンに対して、イギリスの音楽誌メロディ・メーカーは、レビューで「ダフト(愚かな)パンク」と酷評。ところが二人はこの言葉を気に入り、自分たちの新たなユニット名にする。この頃からハウス・ミュージックへと方向性を転換した。
ダフト・パンクとしてのデビューシングル『ニュー・ウェイヴ』に続いて、1995年にはシングル『ダ・ファンク (Da Funk) 』をリリース。これがヨーロッパを中心に大ヒットとなり、世界的に知られるハウスユニットとなった。『ダ・ファンク』はスパイク・ジョーンズがミュージック・ビデオを監督し、アメリカでも大量にオンエアされたため、初のフルアルバム『ホームワーク (Homework) 』(1997年)はアメリカでも大きな成功を収めた。クラブ系アーティストとしては異例の全世界で220万枚のビッグセールスを記録し、これがヨーロッパとアメリカを回る大規模なライブツアー「Daftendirektour」に乗り出すきっかけとなる。ちなみに、同アルバムからシングルカットされている『アラウンド・ザ・ワールド (Around The World) 』のミュージック・ビデオは、ビョークやレディオ・ヘッド、ケミカル・ブラザーズなどのPVも手掛けた気鋭の映像作家、ミシェル・ゴンドリーが監督している。
そして2001年3月、2枚目のフルアルバムとなる『ディスカバリー (Discovery) 』をリリース。先行シングル『ワン・モア・タイム (One More Time) 』は2000年末から2001年にかけて大ヒットを記録。2人が大ファンであったという日本の漫画家、松本零士によるアニメーションクリップも注目を集め、全英チャート2位、本国フランス初登場1位を記録し、日本でも30万枚を売り上げるなど大ヒット。このアルバムからは、GAPのCMで『デジタル・ラブ』が使用され、本人達もお馴染みのアンドロイド姿で出演して話題となる。日本でもソニーVAIOのCMに『ワン・モア・タイム』が使われた。
『ディスカバリー』発売から2年、その全曲がフィーチャーされた松本アニメの映画『インターステラ5555』が公開され、2003年カンヌ国際映画祭の監督週間で特別上映された。本作のビジュアル・スーパーバイザー、松本零士の画業50周年記念作品でもある。
しばらくライブ活動など一切を休止していたが、2005年に待望のサードアルバム『Human After All~原点回帰』を発表した。
そして、2006年8月12、13日に行われたSummer Sonic '06で来日。Mountain Stageでヘッドライナーとして参加。
尚、トーマ・バンガルテルはスターダスト名義で活動している。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] アルバム
- ホームワーク (1997年)
- ディスカバリー (2001年)
- アライヴ1997 (Alive1997/2001年) - ダフト・パンク初のライブアルバム。
- ダフトクラブ (Daft Club/2003年) - リミックスアルバム。
- Human After All~原点回帰 (2005年)
- MUSIQUE VOL.1 1993-2005 (2006年) - ベストアルバム。
[編集] DVD/ビデオ
- D.A.F.T. (2001年)
- インターステラ5555 (2003年)
- エレクトロマ(2006年)
[編集] CM
- GAP (2001年)With ジュリエット・ルイス
- Sony Ericsson (2004年) - DoCoMo premini