ダーレー・ジャパン
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 059-1624 北海道勇払郡厚真町豊沢1132番地 |
電話番号 | 0145-26-7070 |
設立 | 2002年6月 |
業種 | 他に分類されないその他の小売業 |
事業内容 | 競走馬の小売 |
代表者 | 代表 髙橋力 |
資本金 | 4億9000万円 |
売上高 | 6億96000万円(2005年12月期) |
従業員数 | 4名 |
決算期 | 毎年12月31日 |
主要株主 | Darley 100% |
主要子会社 | ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社(関連会社) ダーレー・ジャパン・レーシング有限会社(100%出資子会社) |
関係する人物 | オリバー・シンクレア・テイト(取締役) マイケル・スキャントルバリー(取締役) |
ダーレー・ジャパン株式会社(だーれーじゃぱん、英称:Darley Japan K.K.)はアラブ首長国連邦ドバイの首長ムハンマド・ビン=ラーシド・アール=マクトゥーム(シェイク・モハメド)が代表を務める「ダーレー・グループ」の事実上の日本における現地法人の一つである。
目次 |
[編集] ダーレー・ジャパン株式会社
代表者の髙橋力は元日本中央競馬会職員であり獣医でもある。アメリカやイギリス等の「ダーレー・グループ」から競走馬や繁殖牝馬を購買し、傘下のダーレー・ジャパン・ファームやダーレー・ジャパン・レーシングへ売却する。また、ダーレー・ジャパン・ファームにて生産された競走馬を購買し、庭先取引やセリ市にて馬主へ売却している。
[編集] ダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックス
種牡馬の繋養施設。所在地は北海道沙流郡日高町富浜。旧北海牧場本場を買収したもの。
- 繋養馬
- アルカセット
- ホッカイルソー
- ルールオブロー(2007年シーズンより)
- ファンタスティックライト(2007年シーズンより)
- 他場繋養馬
- ムーンバラッド
- グランデラ
- ダージー
- マリエンバード
- バチアー
[編集] ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社
代表者は高橋力。ダーレー・ジャパン株式会社の関連会社(高橋力が90%を出資)。設立は2004年9月17日。主な事業は競走馬の生産育成である。
以下の7つの牧場(ヤード)で構成される。また、場内の建物の色はすべて「黒」で統一されている。
[編集] ヤード一覧
場名 | 所在地 | 旧施設名 | 備考 |
---|---|---|---|
富川ヤード | 北海道沙流郡日高町富川 | シンコーファーム | 本場 |
富川ヤード・アネックス | 北海道沙流郡日高町富川 | シンコーファーム | |
(名称未定) | 北海道沙流郡日高町富川 | 建設中 | |
旭ヤード | 北海道沙流郡日高町旭 | 只野牧場 | |
ビーチヤード | 北海道沙流郡日高町富浜 | 北海牧場分場 | |
平取ヤード | 北海道沙流郡平取町川向 | 広川牧場 | |
門別ヤード | 北海道沙流郡日高町福満 | 大平ファーム |
[編集] 日本中央競馬会(JRA)馬主申請問題
[編集] 2005年3月
ダーレー・ジャパン・ファームは日本中央競馬会(JRA)に対して馬主登録を申請したが、審査に付される前に自ら申請を取り下げた。日本国内の生産者や馬主団体からの反発・圧力もあったとされるほか、日本競走馬協会の会長である河野太郎から「くれぐれも慎重に判断していただきたい」等を内容とする要望書が高橋政行理事長宛に提出されていた。
[編集] 2006年7月
日本中央競馬会(JRA)に対して再び馬主登録を申請したが2006年7月5日付で却下された。この申請却下についてはダーレー・ジャパン・ファームが2006年9月4日までに行政不服審査法に基づく異議申立てを行い、現在係争中である。
却下された理由は馬主登録における法人の黒字の用件が満たされていなかったのが原因だとも言われている[1]。
[編集] 主な生産馬
ダーレー・ジャパン・ファームによる生産馬は2005年産が初産駒となる。
[編集] ダーレー・ジャパン・レーシング有限会社
代表者は髙橋力。ダーレー・ジャパン株式会社の100%出資子会社。設立は2003年。主な事業は競走馬の所有である。
2003年春に南関東公営競馬における馬主資格を取得し、同年、所有馬がデビューした。
2004年、シーチャリオットが平和賞に優勝し南関東重賞初勝利。翌2005年には同じくシーチャリオットが羽田盃、東京ダービーに優勝し、馬主資格取得から2年で早くも南関東G1に勝利した。
2006年、フリオーソが全日本2歳優駿に勝利し交流G1初制覇を達成した。
[編集] 主な所有馬
- シーチャリオット(平和賞、羽田盃、東京ダービー、京浜盃)
- フリオーソ(全日本2歳優駿、平和賞、ナドアルシバ競馬場C)
- ダガーズアラベスク(東京2歳優駿牝馬、ローレル賞)
- ナイトスクール(しらさぎ賞、ニューイヤーカップ)
- コーラスマスター(ニューイヤーカップ)
[編集] 脚注
- ^ 野元賢一 「(8/14)馬主登録申請はなぜ却下されたか ダーレー問題の波紋」 日本経済新聞、2006年8月14日。