チョッパ制御
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チョッパ制御(-せいぎょ)とは、電流のON-OFFを繰り返すことによって直流または交流の電源から、実効値として任意の電圧や電流(一般的には直流、交流の場合も含まれる)を擬似的に作り出す電源回路の制御方式である。主に電車の主電動機の制御や直流安定化電源(ACアダプタ)等に用いられる。
- スイッチング:直流入力直流出力の場合
- 整流器(コンバータ・順変換器):交流入力直流出力の場合
- 交流チョッパ:交流入力交流出力の場合
とも言う。
抵抗制御に比べて、熱によるエネルギーの損失が少ない。制御素子にはサイリスタなどを用いる。
ON-OFFを繰り返すことからノイズが発生するため、安定化電源等では2次側にノイズフィルタを用いることが多い。
1968年、営団千代田線の6000系電車(一次試作車。電機子チョッパ制御)で初めて使われた。
電機子チョッパは最も電流の大きい回路で使用されることから装置が大型、高価なため量産採用されたのはかなり珍しい部類である。
量産採用 札幌市営地下鉄 6000型以降 営団地下鉄 6000系ほか 京都市営地下鉄10系 国鉄203/201系 試作されたが量産されなかったのは多数ある(例 近鉄3000系、阪急♯2311)
これらの車両は特徴的な音を発する