テヅカミネコメガエル
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?テヅカミネコメガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Phyllomedusa hypochondrialis (Daudin, 1800) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
テヅカミネコメガエル | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Orange-legged leaf frog |
テヅカミネコメガエル(手掴猫目蛙、Phyllomedusa hypochondrialis)は、両生綱無尾目アマガエル科ネコメガエル属に分類されるカエル。
目次 |
[編集] 分布
- P. h. hypochondrialis
ガイアナ、コロンビア、スリナム、ブラジル、フランス(仏領ギアナ)、ベネズエラ、ペルー
- P. h. azurea アズレアネコメガエル
[編集] 形態
体長3.5-4.5cm。頭部や胴体には筋状の隆起があり角張って見える。虹彩は灰色。体形や四肢は細い。体色は背面が緑色で、腹面や指は白。前肢の大腿部?や後肢の内側は黄色やオレンジ色になり、黒い縞模様が入る。環境により体色は変化する。
皮膚から水を弾く油脂状の物質を分泌する。この物質を水分の蒸発を防ぐため全身に塗りたくる。また尿を液体ではなく爬虫類のように固体の尿酸として排出する。
- P. h. hypochondrialis
吻端から体側面にかけて白く太い筋模様が入る。四肢の内側はやや不鮮明な黄色。
- P. h. azurea アズレアネコメガエル
吻端から体側面にかけて白い筋模様が入らないか細い。四肢の内側はオレンジ色で鮮明。
[編集] 亜種
亜種アズレアネコメガエルを別種とする説もある。
- Phyllomedusa hypochondrialis hypochondrialis (Daudin, 1800) Northern orange-legged leaf frog
- Phyllomedusa hypochondrialis azurea |Cope, 1862 アズレアネコメガエル Southern orange-legged leaf frog
[編集] 生態
やや乾燥した森林や草原に生息する。動きは緩怠であまり飛び跳ねたりはせず、枝を掴んで移動することが名前の由来だが枝を掴むのはネコメガエル属では本種のみの特徴ではない。夜行性で、昼間は葉の上等でうつ伏せになり休む。
繁殖形態は卵生で、雨季に水場の上に垂れ下がる葉を折り曲げ、その中に卵を産みつける。
[編集] Status
LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] 人間との関係
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。ネコメガエル属では最も流通量が多い種だと思われる。主に野生個体が流通するが、繁殖個体が流通することもある。
[編集] 関連項目
- ネコメガエル属