ガイアナ
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- ガイアナ協同共和国
- Co-operative Republic of Guyana
-
(国旗) (国章) - 国の標語 : One People, One Nation, One Destiny
(ラテン語: 一つの国民、一つの国家、一つの運命) - 国歌 : ガイアナの国歌
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公用語 英語 首都 ジョージタウン 最大の都市 ジョージタウン 大統領 バラット・ジャグデオ 首相 サミュエル・ハインズ 面積
- 総計
- 水面積率世界第81位
214,970km²
8.4%人口
- 総計(2004年)
- 人口密度世界第157位
705,803人
3人/km²GDP(自国通貨表示)
- 合計(2005年)
1,598億ガイアナ・ドル ($)GDP(MER)
- 合計(2005年)世界第160位
7億ドルGDP(PPP)
- 合計(2003年)
- 1人当り世界第158位
27億9,200万ドル
4,000ドル独立 イギリスより
1966年5月26日通貨 ガイアナ・ドル ($)(GYD) 時間帯 UTC -4(DST: なし) ccTLD gy 国際電話番号 592
ガイアナ協同共和国(ガイアナきょうどうきょうわこく)、通称ガイアナは、南アメリカの北部の国。首都はジョージタウン。ベネズエラとスリナムに挟まれており、南にはブラジルがある。
自然の大景観として著名なギアナ高地は、この国に位置する世界遺産である。
目次 |
[編集] 国名
正式名称は、Co-operative Republic of Guyana。通称、Guyana。
日本語の表記は、ガイアナ協同共和国。通称、ガイアナ。
国名の由来は、現地の人々(インディオ)の言葉で、豊かな水の地の意味。
1980年、大統領に就任したフォーブス・バーナムが協同組合制度を基礎にした社会主義政策を推進、国名に「協同」が加えられた。
[編集] 歴史
- 1498年、コロンブスが渡来した。
- 17世紀から18世紀にオランダが3つの植民地(エセクイボ、デメララ、バーバイス)を設立した。
- 1814年からイギリスの植民地となり、後に統合されイギリス領ガイアナとなった。
- 1834年、奴隷制度廃止される。砂糖工場の労働力として、約25万人のインド・パキスタン系移民が流入した。
- 1953年の初の総選挙でインド・パキスタン系のチェディ・ジェーガン率いる人民進歩党(PPP)が勝利。議会は後にイギリスが停止した。
- 1957年にはアフリカ系のフォーブス・バーナムが人民民族会議(PNC)を結成し、1964年にはPNCが連立政権で指導勢力となった。
- 1966年にイギリス連邦の一国として独立。
- 1970年に共和制に移行したが、イギリス連邦に残った。
- 1973年にPNCが選挙で不正を働いたとしてボイコット。
- 1978年ガイアナの密林奥地にジョーンズタウンと名付け、移住していた、アメリカのキリスト教系の新宗教団体、人民寺院(Pepole's Temple)による集団自殺事件が起こる。教祖ジム・ジョーンズと彼の家族及び信者を含めた914人が集団自殺。
黒人勢力を代表する人民民族会議(PNC)とインド・パキスタン系の人民進歩党(PPP)との間で、人種的対立が続き、政情不安が続いている。
- 1980年には、憲法を発効する。
- 1985年にPNCの代表者だったバーナムが死亡し、デスモンド・ホイテがPNCの代表となる。
- 1992年国際監視団のモニタリング下での総選挙で、人民進歩党党首チェディ・ジェーガンが大統領に就任。
- 1997年、チェディ・ジェーガンが死去し、チェディの妻ジャネット・ジェーガンが大統領に就任する。
- 2001年3月、バラット・ジャグデオが大統領に再任。
[編集] 政治
政体は、大統領制である。大統領は直接選挙ではなく、各党の候補者名簿より選出される。
議会は定員65名の一院制であり、53名は比例代表による選出、12名が各州議会より選出される。
行政府は大統領が指揮し、首相・大臣は大統領が任命する。
[編集] 地方行政区分
ガイアナは、10つの州に分かれている。
- デメララ・マハイカ(ジョージタウン)
- 西デメララ
- クユニ・マザルニ
[編集] 地理
[編集] 主要都市
- ジョージタウン
- ニューアムステルダム
- マッケンジー
ギアナ地方に属する。
[編集] 気候
大西洋から吹き込む貿易風の影響で、年間を通じて降雨量が多い。 ケッペンの気候区分では熱帯雨林気候のAwで、8月~12月にかけて弱い乾期がある。
[編集] 経済
農業は米、砂糖、ラム酒で、鉱業はボーキサイトやダイアモンド、金などを生産する。豊かな木材資源も有望である。
[編集] 交通
ティメーリ国際空港(アトキンソンフィールド国際空港)
[編集] 国民
住民はインド人や黒人が最も多く、華人や白人もいる。内陸部では先住民のインディオも暮らしている。
言語は公用語が英語である。その他、インディオの方言やクレオール語、ヒンディー語、ウルドゥ語などが使われる。
宗教は、キリスト教が50%(プロテスタントとカトリック)、ヒンドゥー教が35%、イスラム教が10%などである。
[編集] 文化
サッカーでは、南米サッカー連盟ではなく、北中米カリブ海サッカー連盟に属している。 イギリスの植民地だったのでクリケットが盛んである。
[編集] 切手
19世紀に1セント切手を発行したが、現在のところ世界に1枚しか残っていないとされている。現在ではアメリカの収集家が所有しているとのことだが、その値打ちは数億円は下らない。
日付 | 日本語表記 | 現地語表記 | 備考 |
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[編集] 関連項目
- ガイアナ関係記事の一覧
- ガイアナ西部のエセキボ地域の領有問題(ガイアナとベネズエラとの間で領有権をめぐる)
[編集] 外部リンク
[編集] 公式
- 政府公式サイト
- ガイアナ通産・観光省の公式サイト
[編集] その他
- 世界の国々 > アメリカ
-
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