テトスへの手紙
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新約聖書 |
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テトスへの手紙(テトスへのてがみ、テトスへの書)は新約聖書中の一書簡である。(希 : Titon 羅 : Titum)。日本ハリストス正教会では「ティトに達する書」という。
パウロからクレタに残された彼の弟子であるテトス(第2コリント書 8:23)へ宛てた形をとるが、文体や思想、パウロ時代の教会組織の構造との食違い等から、偽作と考えられる。成立は2世紀初頭か。第1テモテ書に似る。
内容は、クレタにおいて長老と監督者を立ててもらうための依頼とその基準の教示、異教・異端に対する警告である。
なお、第一章には「クレタ人の預言者が「クレタ人は嘘つき」と言った」という言及があり、論理学でいう自己言及のパラドックスの有名な例としてしばしば引かれる。