テンプル・グランディン
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テンプル・グランディン(Temple Grandin, 1947年8月29日-)は、ボストン生まれ、アメリカ合衆国の動物学者、非虐待的な家畜施設の設計者。コロラド州立大学准教授。自閉症を抱えながら社会的な成功を収めた人物として知られている。
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[編集] 生い立ち
自閉症がまだ社会に認知されていない時代に育ったグランディンは、2才の時、脳に障害があると診断され特別な保育施設に預けられた。その後しばらくして、自閉症とみなされるようになり、成人してからアスペルガー症候群と診断された。グランディン本人によると小学校卒業後、良い指導者に恵まれたことで、1960年代にはニューハンプシャー州リンジにある寄宿学校、ハンプシャー・カントリー・スクールへ入り、1970年にフランクリン・ピアース・カレッジで心理学学士、1975年にアリゾナ州立大学で動物学修士、1989年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校にて動物学博士を取得した。
[編集] 名声
グランディンは、1995年に出版されたオリバー・サックスの著作で取り上げられたことがきっかけで、一般に知られるようになった。その著作のタイトルである『火星の人類学者』は、グランディンが「正常」な人との交流について語った言葉に由来している。
その後グランディンは、ABCのプライムタイムライブ、トゥデーショーとラリーキングライブのようなテレビ番組やTime誌、ピープル誌、フォーブズ、ニューヨーク・タイムズ にも取り上げられ[1]、また2006年6月8日にBBCで最初に放送された、ホライゾン・ドキメンタリー "The Woman Who Thinks Like A Cow" [2] の題材にもなった。
グランディンは自閉症啓蒙活動と、家畜の権利保護について世界的な影響力のある学者の一人であり、アメリカとカナダの肉牛の半数はグランディンが設計した施設で処理されている[1]。
[編集] 著作
- 我、自閉症に生まれて(マーガレット・M. スカリアーノとの共著、カニングハム久子訳)、学習研究社、1994年3月。
- 自閉症の才能開発―自閉症と天才をつなぐ環(カニングハム久子訳)、学習研究社、1997年7月。
- 動物感覚―アニマル・マインドを読み解く(キャサリン・ジョンソンとの共著、中尾ゆかり訳) 日本放送出版協会、2006年5月。
[編集] 参考文献
- ^ 『動物感覚―アニマル・マインドを読み解く』(テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン、中尾ゆかり訳) 日本放送出版協会、2006年5月。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: アメリカ合衆国の学者 | 1947年生 | 畜産