トライジール
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ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード(AC) ドリームキャスト(DC) プレイステーション2(PS2) iアプリ、S!アプリ、EZアプリ |
開発元 | トライアングル・サービス |
発売元 | トライアングル・サービス(AC、DC) データム・ポリスター(PS2) Bbmf(携帯アプリ) |
人数 | 1~2人 |
メディア | AC:NAOMI-GD DC:GD-ROM PS2:DVD |
発売日 | AC:2004年9月 DC:2005年4月7日 PS2:2006年4月20日 |
価格 | DC:5,800円(通常版) DC:7,800円(限定版) PS2:7140円 |
対象年齢 | CERO: A |
『トライジール』(TRIZEAL)は2004年9月に有限会社トライアングル・サービスから発売されたアーケードゲーム。システム基板はNAOMIでソフト媒体はGD-ROM。ジャンルは縦スクロールシューティングゲーム。
トライアングル・サービスの初の自社販売ソフトであったことや、『虫姫さま』などの他メーカーのSTGとリリース時期が重なったことによりアーケード版の出回りは良くなかった。 しかしDC版はネット上での広告が功を奏し、生産分のほとんどを売りきった。(詳細は後述)
目次 |
[編集] システム
操作は8方向レバー+3ボタン制。Aボタンはショット、Bボタンは変形、Cボタンはボム。
Bボタンを押すごとに自機が変形し、武装が以下の順で変化する。
- ワイド
- 自機正面から扇形に発射されるショット。パワーアップごとに攻撃範囲が広くなる。
- ミサイル
- 自動で敵に向かっていくミサイル。攻撃力が高い。パワーアップごとに弾数が多くなる。
- レーザー
- 自機正面から直線状に発射される2本のレーザー。パワーアップで若干太くなり、攻撃力が上がる。
敵を倒すと勲章やパワーアップアイテムが出現する。アイテムを取ると、その時に変形している状態の武装が1段階強化される。最大5段階まで強化できる。 各武装は、4段階目以上になると、他の装備にしている時でもサブウェポンとして発射され続ける。
勲章は取り続けると
10→20→30→40→50→100→500→1000点
の順で大型で点数の高い勲章に成長していく。しかし1個でも取り逃すとまた10点勲章からやり直しになる。
プレイ中には画面右下に敵破壊率が表示される。各ステージ終了時に破壊率に応じたボーナス点が入る。破壊率0.01%につき10点で、100%のときはその10万点に加えてボーナスとして50000点が加算される。 ボムは最大5発まで貯められる。ステージ終了時にはボムの残数×10000点が入る。
一部のステージでは、ステージ途中に「BREAK OUT!」の表示と共に中型機の編隊が出現する。全ての中型機を破壊すると「Good!」の表示と共に特大勲章(10000点)とボムアイテムが与えられる。 「BREAK OUT!」に成功すると、ステージ分岐が発生する。「WARNING!」の表示と共に敵が大量に出現するシーンが挟まれ、高難易度となるがより多くの点数を稼ぐことができる。
[編集] 自機
- A-1(アンタレス1)
- 1P側自機。赤色。攻撃範囲が若干広いが、移動速度が遅い。
- A-3(アンタレス3)
- 2P側自機。黄色。攻撃範囲が狭い代わりに移動速度が若干速い。
[編集] 隠し機体
『トゥエルブスタッグ』の自機が裏技で使用可能。 1Pは青色、2Pは赤色の機体。2Pの方が移動速度が若干速い。 攻撃はショットとバリアボム。トゥエルブスタッグと同じく、サイドアタック&バックファイアも使用可能。
操作は以下の通り。
- Aボタンでショット、Bボタンでバリアボム、Cボタンでショット連射(AC版)
- Aボタンでショット、(Bボタン使用不能)、Cボタンでバリアボム(DC版)
トゥエルブスタッグ機使用時は、画面右下にバリアボムのパーセンテージが表示される。 パーセンテージは勲章を回収するかバリアボムで敵弾などを消すと上がっていき、100%に達するとバリアボムのストックが1発増える。(最大5発)
なお、AC版ではバグがあり、画面端付近でバリアボムを撃つと画面全体にボムの効果が適用されてしまう。
[編集] 制作スタッフ
- T.Fujino(藤野俊昭):プロデューサー、プログラム
- H.Toki:グラフィック
- NAOTO:サウンド
[編集] テクニック&裏技
[編集] ダダダ撃ち
変形ボタンとショットボタンを共に連打することにより、各武装を短い間隔で順番に発射するテクニック。各武装が4段階目以上であれば、武装を固定しているよりも攻撃力や攻撃範囲が上がり強い。また、処理落ちが発生しやすくなるため攻略の幅が広がる。
名前の由来はその語感と、2ちゃんねるにおいてロケテスト中のトライジールを見たある住人の「タイトルは『カデンツァスリー(トライジールの正式の開発時名称)』じゃなくて『ダダダダード』って感じの六文字だった」という書き込みからである。ちなみに、家庭用ではキーコンフィグでダダダ撃ち専用ボタンを設定することができ、その項目も「DADADA SHOT」となっている。
[編集] レレレ撃ち
ダダダ撃ちから派生したテクニック。レーザーが3段階目以上の時にレーザーからワイドに変形すると、稀にレーザーが残ったままになり、レーザーとワイドが同時に撃てるようになる。
「レレレ」の語源は単純にレーザーの「レ」であり、「レレレのおじさん」などとは関係ない。
[編集] トゥエルブスタッグ使用方法
コインを入れた後タイトル画面で
→・←・←・ショットボタン12回を入力し、タイトル画面に「XII」と表示されれば成功。
自機がトゥエルブスタッグ機になり、さらに1面のBGMがトゥエルブスタッグのそれに変化する。
[編集] 1面 UFOボーナス
スタート後~雲が出てくるまでの間に、変形ボタンを12回押すとインベーダーゲームを思わせるUFOが出現し、10000点のボーナス点が入る。ちなみに24回押すと2体出てくるが点数は変わらない。
[編集] 2面 リフティング
ボス直前の左右に分かれた砲台の片方を破壊すると、真ん中に座っている敵キャラ(通称遺跡ロボ)が立ち上がり自機に向かって石を投げてくる。石は自機に触れると上方に跳ね返り、再び跳ね返すことができるようになる。 石を跳ね返すごとにボーナス点が入る。点数は1回ごとに10点→100点→1000点→10000点(以後固定)と上がる。
[編集] 6面 トライダイン
6面中ボス「トライダイン」が動き出し手招きをするときにスタートボタンを押すと、トライダインが「ゲッツ!」のポーズと共にボムアイテムを出す。
[編集] 移植
[編集] ドリームキャスト版
前述の通りAC版の販売数が少なかったこのゲームを、一躍有名にしたのはDC版の存在と言っても過言ではない。
DCへの移植は2005年初頭に発表された。 NAOMI基板のゲームであるためDCに移植されるのは至極当然の流れであるが、DC本体は2001年にすでに生産中止となっており、それから3年以上が経過した後に新たなソフトがリリースされるということはゲーム界において前代未聞の出来事であった。 当時は「DC最後のソフトになるのでは?」と各所で話題になった。その後『アンダーディフィート』や『ラジルギ』などのNAOMI基板STGがDCに移植され「最後のソフト」ではなくなったが、トライジールの存在がなければこれらも移植されなかった可能性が高い。
しかし、もともと知名度の低いゲームであったことと本体が売られていないDCのソフトであるということが災いし、予約注文数は振るわなかった。 欲しがった人が地元のゲーム店に予約を申し出てもDCソフトのために受け付けてもらえなかった、というような事例もあり、セガダイレクト以外の販売店からの注文はほとんど来なかった。
AC版に続くDC版の不振は、確実にトライアングル・サービスの倒産に結びつく事態であった。そのためトライアングル・サービスの藤野社長は意を決して、「トライアングル・サービスがピンチです!」と銘打った呼びかけを自社のウェブサイト上で行った。
この呼びかけがネット上で話題となり、個人およびゲーム店からの問い合わせや応援のメールが藤野社長の元に殺到した。 DC版トライジールの売れ行きは急上昇し、2005年度中には借りていた開発資金を返せるまでの売り上げとなり、2006年末ごろには生産数のほとんどを売り切った。 さらに2007年初頭には、DC版の再生産を行うと発表した。
なお、説明書の「STORY」部分が真っ白であるが、これは書くのが間に合わなかったためであり印刷ミスではない。
[編集] 変更点
- トゥエルブスタッグ機のバリアボムのバグが改修された。
- AC版に比べて処理落ちが少ない。
[編集] プレイステーション2版
DC版移植から約1年後に、データム・ポリスターより「シューティング ラブ。~TRIZEAL~」として発売された。 トライジールとシューティング技能検定(試用版)のカップリングという扱い。
[編集] 変更点
- DC版説明書では書かれていなかったストーリーが追記されている。
- AC、DC版に比べてさらに処理落ちが少ない。
[編集] 携帯アプリ版
(stub)
[編集] 関連商品
- INSANITY DVD『THE SHOOTING LOVE トゥエルブスタッグ&トライジール』
- 株式会社INH製作。2006年4月20日発売。
- 本作およびトゥエルブスタッグの攻略DVD。セガダイレクトではPS2版トライジールとのセット販売も行われている。